優しさと悲しみと花言葉
ある日の事、私の学校に転校生が来た。名前は飛我。
名前だけ聞けば男の子だと思うだろうがこの子は女の子だ。おてんばで天然でふわふわしてる子で誰にでも優しい女の子だ。私と席が隣で瞬く間に私と飛我は仲良くなった。私は人見知りで人に反抗というか怒る事ができない性格。いつも男子たちに何か言われては殴られていた。そんな私を助けてくれたのが飛我だった。ある日学校に行くと飛我がいじめられていた。あんなにクラスの男子を叱っていた、私を庇ってくれてた飛我が反抗できなくなっていた。そんな姿を私は教室の扉のガラス越しに見ていた。"守りたいのに、助けてあげたいのに、私にそんな事はできない。"そんな自分の未熟すぎる思いに怒りを覚えていた。そんな時、男子が飛我を殴った。飛我は窓ガラスに激突した。それを見た時、私の中の何かが"ばん!"と花火のように弾け、私は教室に入り男子の胸ぐらを掴んで思いっきり怒鳴った。私も想像できないぐらい、怖いぐらい大きな声がでた。男子はびっくりしていた。その声を聞いて先生が来た。男子たちは先生に叱られ、私と飛我に謝った。わたし達は許した。
放課後、飛我は私にピンクのバラを渡して来た。私はそれを受け取り、さよならした。私は飛我を助けられてよかったなと思った。その日の帰り途中飛我が走って来た。飛我は私に勿忘草と金盞花、かたくりの花、ミヤコスワレの花を渡して来た。何でこんなに花を渡してくるんだろうと思いながら今度こそ別れた。その後私は交通事故で亡くなった。5輪の花を大事そうに握りしめながら。死んだ私は涙を一粒流しながらも優しい顔をしていたと言う。
ピンクのバラ→感謝 勿忘草→私を忘れないで
キンセンカ→別れの悲しみ ミヤコスワレ→別れ