夜明けは 思いがけない形となって現れた 私の心のキャンパスは 淡い水彩絵の具に染められている
いつも目を凝らす空が いつも寄り添ってくれる夜空が 私を夢の世界に誘ってくれる。
私を置いて先にいってしまう。 みんなみんな嫌いだ 私はいない 懐かしさの中にはまって溶け込んでいたい いつになったら大人になれるだろうか 枕を濡らすときが一番私らしい。
私はこの景色に恋をしている。 またふと薫ったあの香りに。 儚くも侘しく切ない あの懐かしさが恋しいのだ。
雪深の山間部では 雪の壁がそり立つ 懐かしい声に耳打たれる瞬間はどこ 地獄みたいな景色も同時に薫る。 ちらつく雪の中、私は地獄を見たのだ。
ホワイトクリスマスにはならなかった 私の今日は今日も 曇天だ。
私のブラックホール。 今や何だったのか 通り過ぎた記憶は 振り返る隙すら与えてくれなかった。
惹かれた後ろ髪は 宙に舞っていた 幾度となく惹かれた思いはこの空に溶け込んでいる。 淋しく切ないあのあの人は あの苦しかった夜は 帰り道何度も読み返した。 誰も知らないこの道通って帰ろう
空っぽの空を見て 懐かしんだ あの夕焼け空は 今もフィルムの中に残っている あの大海原に戻りたい
幸せの糸口にひとつ束ねた花束を。 迷いの迷路には出口と階段が。 (もう春は遠からじでしょうか)