【ボクらの夏休み戦争】 「あっちぃ…」 壊れかけた扇風機から生ぬるい風が頬を掠める。 溶けてきたアイスを慌てて舌で拭い取ると、甘ったるい香りが彼女を連想させる。 僕は手にまとわりつくバニラを舐め、おもむろにスマホを取り出した。
「前」 君はいつだって前を歩いていた。 私より頭1つ分大きい背丈に、笑う時にするはにかんだ笑み。 そんな君の広い背中をいつも後ろから見ているんだ。 きっと君はおちゃらける私に呆れながらも前に引っ張ってくれるんだろう。 そんな君の太陽のような笑顔が大好きなんだ。 だから今はまだこのままで良い。 君がどこまでも前に進めるように私は、後ろからその広い背中を押してあげる。 そうした先にどんな未来が待っているんだろうね。