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朝起きて、騒がしいアラームを止める
「今日は曇りだね」
「でも、午後から晴れになるらしいよ」
裏腹に予測できない心模様
曖昧な l 、溶けていくfeel
目を閉じた裏の残像が
君になって僕に手を振った

忘れるなんて無理難題
嘘なんてついてもバレバレ
ここなら誰も見ていないから
君をちゃんと見せてよ

bye-bye、昨日の僕
そして はじめまして、今日の僕
そんな繰り返しの中で
少しずつ書き加えていくメモリー
そして君を探しに行くお伽話

夜中に目が覚め、寝返りを打つ
「ねぇ、今起きてる?」
「うん、起きてる」
そんな寂しい返事はやめてよ
不安定なyou、ゆらめくheart
君が口にした言葉が
頭の中で浮き沈みしていく

明日も君だ、明後日も君だ
もがいて苦しくてキリキリする
繋いでいた手を一度離して
もう一度繋ぎ直そうよ

bye-bye、今日の君
そして もう一度だ、明日の君
その無限ループの中で
いくつも書き直していくメモリー
そして君と約束を重ねる日々よ

でも実は
bye-byeなんてしたくなくて
はじめまして、なんで億劫だし
だってこんな僕だもん
変わっていくのが嫌だから
忘れられるのが怖いから
それでも世界は無視してさ
どんどん回る回る回る回る回るんだ

だから負けじと僕らも走るんだ

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小さな一人のお話。

(何だかんだ言いつつ、続けています。スタンプ押して下さって、ありがとうございます。)

彼の保育園にも、恋する女の子達が存在しました
毎日毎日、誰が格好いい、あの子は優しいと、
保育園児なりに話していました

彼は保育園の女の子達と話す機会もなく、
話そうとも思っていませんでした

そんなある日
「あのこ、かっこいいよねぇ」
一人の女の子が彼の方を見て言いました

他の女の子達は彼の方を見て
「あのこ、いつも ひとりだし、なにを かんがえて いるのか わからないよ」
「でも、たしかに、かっこいいかも」
「プリキュアの おうじさま みたい」
口々にそう言いました

女の子達は、教室の隅にいる不思議な男の子に
声をかけることにしました

「こんにちは なにを して いるの」

彼はいきなり声をかけられて、驚きました
何とか返事を言おうとしますが、何て言えば良いのかが分かりませんでした

絞り出した一言
「こ、こんにちは」

緊張して困って、顔が真っ赤な彼を、
女の子達は可愛いと思ったのか、
満足そうに帰って行きました


実は、彼が真っ赤になった理由は、
もう一つありました

彼の初恋の相手がいたのです

何も喋らず、女の子達の後ろで微笑む、
おっとりとした彼女

友達を作らない彼には、初恋の相手がいました

彼の心の成長の証

初恋の相手については、また今度

小さな一人のお話。