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離人感覚

5歳の頃に、親が離婚をした、父は自衛隊で力が強くて、母に暴力をする人で、私たち姉妹には母の悪口だけで手をあげることはなく、むしろゲームやおもちゃを買ってくれたり優しかった。
今思えば優しさなんてものではなく口止め料に近いものだと思う。

ある日父が母の悪口を言っているのを、内緒だぞって言われたのに母にこっそり告げ口してしまった。
そこから大喧嘩、目の前で、怒鳴り声が飛び交って、見たこともないような顔、
お姉ちゃんの泣いてる顔、声、

私も泣けたらよかったんだけど、涙なんて出なくて現実感がなくて、布団にくるまって何故だかにこにこ、にやにやして、昼ドラでも見るように、
テレビの画面を見ているような感覚で
そこからいなくなってしまった。

その時のことをずっと鮮明に覚えている。
今、19歳になるまでにいじめも失恋も流産も暴力も経験した、その度に余計自分が自分から離れていってしまう感覚が消えなくて、悪化しているような気もして、でもこれが病気かもわからずにただ寂しいなって悲しいなってぼんやりと思っている。


そんな離人感覚もどきを諦めた時
中学の頃の私は音楽に出会って、音楽を何よりも大好きになって、ギターを初めて、バンドを組んで、見つけた。
自分がここにいるっていうことを感じられるものを。
ライブをして、初めて、自分がここにいるって実感をできた。


今日まで生きてこれたのは音楽があったから。

母親にも感謝はしているけれど、私はずっと母親の人生を邪魔してしまったという罪悪感が消えないから、ずっと少し距離をおいている。壁を作っている。

けど音楽を、曲を、不器用でセンスがなくても作っていくことで傷を抉ってでも自分を知れたなら
その壁も壊せる気がした。
無謀な夢だとか、叶うわけないとか、才能がないとか、笑われたり、冷えた目で見られるけど、
結果を残してないから当然だけど、
夢の期限の25歳までは信じぬいて、意地でも音楽を続けて頑張ります。



長くなりましたが母子家庭と聞いて真っ先に思い出した曲があります

アルコサイト/本当のこと

ぜひきいてみてください