こんな孤独に寄り添ってくれるなら そうぬるいココアで十分だから 温もりを求めた手が宙を切って 赤ボールペンが転がった。 しばらく今日に別れを告げる 「おやすみ」
ぼやけた信号機 虚空に夢を描いて 揺らめく水たまりに 蛙(かわず)の足跡 雨、雨、雨。 僕を溶かして消し去って どんより雲に染まった亡霊 昨日から降り止まぬは きっと泣けない僕の代わりに 空が泣いているから