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また1年が巡って
初めて会ったときのきみに私は追いついて
それでも相変わらずきみの背中を追い続けている
最初の頃
この先もいつも一緒にいられると思い込んでた頃
写真のフォルダにはきみの写らない景色ばかりで
赤い髪のきみは残っていない
ひとつ、さよならが来て
当たり前じゃないと気づいた頃から
きみのこと写真に残していたくって
きみの後ろ姿や、ちょっと下を向いた顔なんかが
私のスマホの中に残っていたりする
春が来ればほんとうにさよなら
今までみたいに近くにいれなくなるけど
きみとの思い出だけは忘れたくないから
だから、また
知らない景色一緒に見ようね