薄らぐ世界にわたしの愛が 真ん中にやさしく通るように 知ってしまった恋が淡く染めゆき 海には塵が散る
朝の海に飛んで 光に刺され 伏せる まるい電球に触れて 今日を必死 ほらまた外に出れば 第一声が「帰りたい」 中に入れば 予想は当たる 青い光に出遅れてしまって 急な点滅に立ち竦む もうほら 流したくなった 涙が心を撫でた
夜の海に落ちて 光を掴み 祈る まるい電球に触れて 朝を迎えよう ほらまた外に出れば 帰るまで息苦しいような 中に入れば 私語は厳禁だ 速い街の動きに流されて 急なストップによろけた私を 遠くへ 不意に流れた 涙が頬をさすった