僕の家には海がある 四畳半くらいの海だけど、気に入ってる 水を掬い上げて、手のひらを返す 普通の水は落ちるけど、ここの水は違う 思ったところにとどまり続ける その水で、昨日は大好きなおばあちゃんの顔を作った 今日は、子犬のジョン ぼくの作品は、その時々で形を変える でも、いつも幸せなんだ この海には時計がない 幸せでない者はどこにもいなくていいのだ ぼくのことを、どこかで作ってくれたら 生きててよかったと思える 誰かの海に泳ぎにいけるかな
君が手の届く距離にいるなら 私が恋を思い出すことも容易いのに
太く強く繋がっていた紐が 少しずつほつれていくように 時の流れとともに 迫ってくる未来が私たちを さよならに近づけている 来年の夏 私は1人 どんな風に生きていればいいのだろう