仔鬼造物茶会 Act 8
「い、嫌なんだけど」
「えー構ってよ〜」
嫌そうな顔をするナツィに対し、キヲンは立ち上がって擦り寄る。
「ナツィだって暇なんでしょ〜」
「お、俺はかすみがいるから…」
「そんなこと言わないの〜」
キヲンはナツィにくっつき、ナツィはそんなキヲンを引き剥がそうとする。
その様子をかすみと露夏は微笑ましく眺めていた。
「大体なんでお前は俺のことそんなに好きなんだよ!」
「えーいいじゃーん」
ナツィはカッコよくてかわいくて強いんだし〜とキヲンはナツィに抱きつく。
ナツィはなんだよソレ!と声を上げる。
「かわいいとかどういうことだよ!」
ナツィがそう尋ねると、キヲンはぴたと動きを止めてえ、と呟く。
「それはボクが初めてナツィに出会った時にビビッと感じたから…」
「あーあの時か」
キヲンが言い終える前にナツィはポツリと呟く。
「まだお前があの保護者の元にやって来たばかりの、あの頃」
ナツィはキヲンを引き剥がそうとする手を止めて続ける。