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二つめの即興詩。

小さい頃から見覚えのあるパチンコ屋のネオン、
いつも右折する信号機も、家までまっすぐの古い県道も、
今は雨に濡れたまま。

おうちは近いようで、まだ遠いから、ぼくはバスを待つ。


(珍しく、車に乗っていないので電車とバスです。)
(たまには、待つのも悪くないね。)

1

即興詩。

ひとり、早上がりの現場を惜しみながら帰る。
雨降りのホームからは、見慣れない街のパノラマ。
さっきから繰り返しの、鳥のさえずりと
何処かで聞いたメロディと、ベルとブザーとアナウンスと、
バラスト軌道に弾ける雨音がステレオで

こんな日に限って忘れた読みかけの文庫本が恋しくて、
いっそこのまま、日も暮れてしまえ。

待ちぼうけ、電車は未だ見えない。

2

無題

わけもなく、わけもなく世界は
崩れてゆくのです

僕の掌から毀れる無数の何か
それを認識する隙さえなく
世界は崩れてゆくのです

崩れた先には
白くて大きなお皿があって
滑らかなその肌を
世界の欠片が染め付ける

そうして

わけもなく、わけもなく世界は
創られてゆくのです