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仮定と譲歩

ifばかり使って曖昧なことばかり言うキミと
そこにevenがあったらと願ってしまうワタシ

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雪の温もり

雪が降るこの街は何でも揃う。
家も服も食べ物だって何でもあるんだ。

聴いてよ、この街は冬でも寒さを感じないよ。
聴いてよ、僕はとても寒いんだ。

君の声がもうどこに行っても聴けないからね。
君の笑顔がもう見られないからね。

君はもう手も声も届かぬ所にいるんだね。

雪が降るこの道の上。
振り返れば君がそこにいそうだけれどな。

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オルフェノクの因子

一番最初に気付いたのはレイナだった
「何...これ...」
そう呟き、血鏡館と反対の方向に向きを変えた...

「う~ん....ん...?」
「あ、気がついきましたか」
「あれ...ん~」
「覚えてないですか?図書館で気絶してたんですよ?」
「う~ん...あ!」
サクヤに言われて思い出した
とある本を見た後、気絶してしまったのだ
「そうだ!カイザ!あいつは...許さない!」
「出来れば、その話を聞かせてもらえないでしょうか」
「わかった」

俺の本名から言おう
俺の名前は 長田 朔、父さんは知らない、母さんによるとスマートブレインとの戦いに巻き込まれて命を落としたらしい
確か小学校の夏だったっけ、あいつが...カイザが母さんを...母さんを...!だから俺はあいつを許さない!
あいつに襲われたとき、最後に俺が見たのは青い炎に包まれる母さんと疾走する馬のオルフェノクだった...
その後、俺は母さんと知り合いだってゆうクリーニング屋の真理姉ちゃんと啓太郎兄ちゃんと住み始めたんだ
そのまま高校まで平和だった...
あれも夏だったな...あの魔導書を拾ってこの世界に飛ばされた...

「こんなところだよ」
「凄く...大変だったのですね...」
そしてサクヤは思い出した用に
「そういえばカイザと言えば...あの本のカイザの前のページにもう1つあったような...」
サクヤは本を探しに図書館へ向かった...

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清く柔く

あなたの右手の温もりに、淡い期待を感じながら、少ない残りの時間を惜しんだあの日々を私は今も覚えています。
いろんな出会いがあるなかで、私はあなたを選びました。
二人出会ったあの木の下であなたに伝えた小さな私の大きな思い。
それはこの先変わる事の無い大きな決意。
今の私はあなたに触れる事は出来ないけれど少しは空を見上げて「会いたい」っていってね。
今の私はあなたの目に写ることは出来ないけれど忘れないでいて。私の思いは、柔らかな雲になり清らかな風にふかれ、あなたと共に生きています。
それが今の私に出来ること。