充実したキャンパスライフにしたい
自分は進学したらこんなことして楽しむんだ!
そう思ってたのが一年前。
進学して
充実してるっけ。
いつ、心の底から楽しんだかな。
今の自分、高校生の自分に見せたくないな
「お前達の母・薺は、あの日人間の嬢ちゃんを殺した犯人で間違いない。」
同僚に話し女の人の隣へ...
ドサッ
すると女の人は俯いたまま目線をずらし
こちらを確認している。
こんな時は...甘いものかな......
「...あげる」
棒付きキャンディをさしだす。
女の人は戸惑いながらこちらを向く
それにあわせて女の人の逆をむきながら
「要らないの?」
『い...いる。ありがとう』
俺と女の人の距離が縮まった瞬間。
...to be continued
しかし、朔が口を開いた。
「おじさん、ここ、人間来ないよね。」
朔の目は、おじさんの目の奥を見つめているようだった。それが、自分の中の"何か"を見られている気がして、恐くもあった。
「あぁ。」
一言答えると、朔は続ける。
「おじさん、あの日のこと、何か知ってるよね?」
ずっと、聡い子だとは思っていたが、急にどうしたのだろうか。
すると朔は、止めていた箸を置いた。
「あの日から、13年も経った。
…最近、薊の様子がおかしい気がする。具体的な言動では分からないけれど、今にも遠くに行きそうで__」
薊の、この短期間によって作り上げられた笑顔は素晴らしかった。上部だけの、偽りの笑顔。見抜けるのは兄所以だ。
おじさんは息を吐く。
「いつか言わなきゃなとは思っていたんだがな。…朔にだけ、まず話しておこうか。」
そう言って語り始めた。
その日の夜
いつも通り仕事に行って同僚2人と帰る。
駅のホームで電車を待つと電車がきて
1人の女の人が下を向いて座っている。
同僚と話しながら電車に乗る。
「あっ、、、」
うつむいて座っているのは
朝あう女の人。
同僚2人が女の人の斜め向かいに座る。
それに続いて朝と同じように
女の人の向かいに座る。
いつもと様子が違う。
顔に両手をあて髪も顔を隠すように下ろしている
目、あわないかなって思っていると、
ぱっと目があう。
泣いているのか目が真っ赤だ。
朝の表情となにか関係があるのだろうか...
......
雪にまみれた島に、独りぼっちのアパートの一室。
僕はここで何をしていたのだろう。
僕は大空へ羽ばたく準備は出来たのだろうか?
安定を皆求める、しかし、そんなに安定が大事?
安定?そんなもの手に入れてどうするの?
毎日が試験で、毎日が本番の毎日に安定なんてない。
不安定だからこそ、知恵を出し、全力を注ぎ、疲れて寝る。
その毎日の積み重ねが生きた道で、経験で、自分の哲学になる。
話したことは1度もないけど
いい人なんだろうって思う。
しばらくスマホをいじって目線をあげる。
女の人はスマホをみている。
眉間にしわをよせて
怒ったような悲しそうななんとも言えない表情。
何かあったのかな?って思うけど
所詮俺には何も出来ない。
けれど...
なぜだか胸騒ぎがする...
いつもと同じ朝。
いつもと同じ電車に乗っている。
いつものように綺麗な女の人が向かいに座る。
何をやっているかは分からない。
女の人はいつも低いポニーテール。
話したことはない。
目が合うと会釈する程度。
今日も、ほら。
女の人が少し顔を上げれば目が合う。
ぺこっと会釈され
会釈しかえすと
女の人の口元が緩む。
それを見て俺は手元のスマホに目線を落とす。
この1連の流れ結構好きだったりする。
......
何を忘れたんだろう、何を思い出せないんだろう、何をしたかったんだろう、何でこんなに空しいんだろう、俺は何がしたかったんだろう、何で胸が痛いんだろう、俺の正義は何なんだろう、俺は何者だったんだろう...
慌てて再び顔を伏せる。
早く...。
早く着いてよ。
いつもより長く感じるこの時間。
.........
ドサッ
隣に誰かが座る気配。
俯いたまま目線をずらし隣を確認する。
「...あげる」
隣にいたのはあの男の人だった。
私に向かって棒付きキャンディを差し出している
えっ、
もしかして...
「...要らないの?」
驚いて男の人の顔を見る。
と同時に顔を逸らす男の人。
元気づけようとしてくれてる...?
『い...いるっ。ありがとう。』
......to be continued