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そら

洗濯物を干そうとベランダに出ると
澄み渡った青空が広がっていた
飛行機雲が真っ青なそらに
自由を描いていく

今日見たそらを私は忘れない
心を貫く衝撃を綿はきっと忘れない

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無題

死はいづれ訪れる。だから、僕は今日を生きる。

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かほり

前を見た
貴方がいる
やさしいめをして
私を視る
ああ
心臓がどうかしちゃうよ

どうにでもなってくれ
また貴方のにおいに包まれました

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変わるのは今

過去を変えたくてもどうしようもない
今が苦しくても逃げることはできない
この現状を受け入れるしかない
変えられるのは今の自分だけ
行動や考え方は変えられる

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無題

充たされたいと願うけれど
充たされるってどんなことか
ほんとは あんまり知らないの

充たされたいと願うけれど
底知れぬ貴方の抱擁より
熱湯注いだ陶器に心は緩むの

充たされたいと願うけれど
ほんとは そんなこと どうだっていいのよ

充たされたいと願っていれば
人間らしいかしらと思っただけよ

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鬼ノ業~本章(弐拾伍)

「蒼は藤姐と同い年なんだから、名前で呼べばいいのに、と。そう思うのだけれど。」
身構えたわりにはどうでもいい内容で、再び拍子抜けする蒼。藤を横目で見やると、
「アタシは構わないよ。アンタを蒼と呼んでいるからねェ。」
「だってさ。」
…なんだこの茶番は。そう、蒼が一人頭を抱えると――

それは、急な出来事で。

「蒼、頭下げろ!」
反射に近い動作で蒼はしゃがむ。
三秒後の事だ。
調度、蒼のこめかみがあっただろう場所を通過し、しゃがむ蒼のすぐ傍へ弓矢が刺さる。
「刺客だ。」
立ち上がった蒼の背中に朔も背を合わせる。互いに自分の武器を構え、朔は藤に言う。
「藤姐、僕の傍にいて。危険だ。」
「あぁ…。」
被っていた編笠を目深にした。
「朔、気を付けろよ。手練れだ。」
「蒼、前方注意。北東の位置から約三秒後。…弾き返せ。」
「了解。」
「藤姐!」
そうして朔は藤の手を引き、左の道へそれる。
「朔、アンタ…。」
「うん、そうみたいだ。」
弱々しく微笑って、茂みへと藤を導いた。

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不意に

当たり障りのない毎日が淡々と過ぎていく。
ふっと目についた2年前の写真。しばらく会っていない友達。会いたい。そう思った。
こんな毎日にちょっと疲れたな。
無邪気に走り回ってたあの頃に戻りたい。
みんなそれぞれの道で頑張っているんだ。
でも少しくらいいいよね。過去の記憶に戻っても。無邪気な笑顔が恋しくなった。