ばかみたいに几帳面なきみの
ぐしゃぐしゃになったシーツを見ていた
とろけそうな口づけの正体は
さっきまでぼくが食べていたチョコレート
どんな些細なこともきみに聞くのは
新しいきみに会いたいから
知らないことなんてなくしたい
全部背負って歩いていきたい
きみはまた目を真っ赤にして
お願いだから忘れて、って言う
同じ場所に傷を刻むしかないんだ
何十年先も思い出せるように
ぼくをつかさどるぼくの半身
はじめまして、さよなら、メサイア
甘さも苦さも分け合って
やっとぼくらはひとつになれたのに
びしゃびしゃ
雨
したたる
体温
奪われ
ほっぺた
つねる
いたい
笑う
隣で
雨
続く
雨宿り
ずっと
一緒に
いたい
「心配しないで」「大丈夫だから」
それはただの虚勢だから
そういうのって理解されたくて
控えめなだけのSOS
この暑い夏の中、私の心はピンク色。
あの真っ青な空のような心になりたいな。
あの真っ赤な太陽のような心になりたいな。
恋ってこんなに辛いの?
今日もまたピンクの心に黒が少し垂れる。
手招きに寄っていったら
はい、おわり
ふぬけた顔をよくみてて
セミの脱け殻
汗のにおいと
肌の黒さ
まだまだ抜けない、あなたの笑顔
同じ夏は、、、、
あぁ ひとり 消えた
あんなに笑いあったの いつだっけ
授業はいつも
君の背の向こうで展開してたのに
そんなにも簡単に消えてしまうんだね
ヴァーチャルな繋がりでしかなくなったせいかな
君の心に影が差し
僕の心は目を閉じた
変色してしまった華を見ていられなくて
半歩だけ そう 半歩だけなんだ
下がったのは
そんなつもりでいた
過ちだったね
途端に君は姿を消してしまった
高い 高いブロック塀で
君は僕を遮断したんだ
今となっては
もう あの日の君を思い出せない
まだ綺麗な色を残していた 君を
悲しくて 憎しみすら抱きそうだよ
どうしてこうなってしまったんだろうか
いつかきっと、誰でも大人になるのかなと、ふと思った。なんでこんな考えているんだろうと自分でも不思議すぎて、むしろ恐ろしいくらいで、13年間しか生きてきていない私が言うのも偉そうでムカつくが、聞いてほしい。
大人になることは偉いのかな。
なんでも正確で、言うことはすべて正しいのかな。20歳になればみんなが正しい大人になれるのかな。
私は、多分違うと思うんだ。そういう事じゃないと思うんだ。こんなことガキンチョが言うことじゃないと思うんだけど…。
大人は子供に夢を与える存在だと思うんだ。1人じゃないよって教えてくれる存在だと思うんだ。だから私も、正しい大人とか、偉い大人じゃなくていいから、子供達に夢を与えたいんだ。
こんなくだらない話を聞いてくれて、本当にありがとう。君は優しいね。
「むきむきになりたい。腹筋ばっきばきになりたい。でも筋トレするのはしんどいなあ。腹筋ベルトは高いし」
「よおっ」
「なんですかあなたは」
「わたしは悪魔だ。お前のような怠け者の願いをきいてやるのがわたしの仕事」
「やったー。ぼく、筋肉むきむきになりたいんです」
「こんな便利な世の中に生きてて過剰な筋肉など必要なのかね。それに人間には殺傷力のある道具を作る知恵がある。無駄な筋肉なんかはいらない」
「あの。願いを人生相談みたいにきいてあげるだけってことじゃないでしょうね」
「はは。まさか。ところであらかじめ警告しておくが、願いをきくのは三つまでだ。三つきいたらお前の魂をいただく」
「べつにいいですよ。ぼくは筋肉が欲しいだけなんだから」
「では、この薬を飲みたまえ」
「うわー、なんかいかにも効きそうな色だ。ごくっ……ぐあああああっ……ああっ、すごい。まるでギリシャ彫刻みたい」
「ふふん。どうだ」
「鏡見てきます。……うわあああっ」
「どうした? 全身むきむきだろうが」
「こんな不細工な顔じゃあ女の子にモテないよ」
「亀の甲羅でも嚙み砕ける咀嚼筋だ」
「顔は普通でいいんですよ。元に戻してください。ああでもそうしたら願いが二つに」
「失敗は成長に必要なコストだ。この薬を飲みたまえ」
「はあ〜。ごくっ……ぐああああ……はっ。あれっ? 全身元に戻ってる」
「元に戻せと言っただろうが」
「いや、ぼくが言ったのは……」
で、結局、悪魔は魂を手に入れる。
不安も不満もない世界はない。
不安や不満があるなかで、どういきるか。
ただ、それだけが大事。
午後からも仕事ガンバります。
離れることよりも、あなたじゃなきゃダメだと思ってしまうことがこわかった。