なんだか久しぶりに飛んできた蚊の羽音がして
舌を噛んだ血の味がいつまでも口を浸してる
台所に水を呑みに行く途中、畳んでおいた段ボール箱の上を踏んで歩いた。
瞼の厚みもよくわからない夜半、束の間の現(うつつ)は豆電球の色、そっと鳴いてるコオロギが少しだけ近くに思えた。
便箋
ノートに書きまとめたはずの
言い忘れた言葉たち
全部は拾えないから
大雑把に書いたよ
みつからなくなってから
もう どれくらいが経ったかな
本当は頭の中で ぐるぐる
まわっているのだけれども
綺麗な字で書きたいから
今までの便箋は 机の中
大雑把に書きすぎて
好きですしか書いてないけど
全部大事なことだから
これからのあなたの存在が
私の隣で 笑っていてよ
あなたへの 気持ちは
これくらいで丁度いい
まだたくさんあるのかな
わからないよ
見つけられないことにしてから
もう 半年が過ぎてる
本当は頭でわかっているけど
ダメになります
汚い字でもいいからさ
何文字の文でもいいから
丁寧に書きすぎて
真っ黒の便箋がいいけど
あなたから 伝えてくれたら
これから私の存在は
貴方の隣で 笑っているよ
なんで君は僕にそんなに可愛い笑顔を見せるの?
なんで君は僕に優しく話してくれるの?
なんで君は僕をこんなにドキドキさせるの?
なんで君は僕を好きになったんだ
この同じ空の下で僕は君に恋をした
君に惚れたんだ
目を見れなくて君の顔を見れなくて声だけで満足しちゃう
僕の頭は君だらけ
僕は君中毒
「喉がかわいた。」
君が喉を潤したいとき、決まって僕の目から涙が引っ張り出される。
僕の中途半端に焼けた頬を伝った涙は、頬から離れた瞬間にふわっと消えてしまう。きっと、君を潤してるんだと思ってるんだけど。
「ねえ、喉がかわいたー。かわいたかわいたかわいたの、からっからなの。」
今日は珍しく頻繁に駄々をこねた。暑いからかな、なんて僕はされるがままに目から水分を引っ張り出したよ。
足りない。
足りない。
たりないよ。
もっと。
もっと。
まだまだ…
足りなくてごめんね。
ぱたりと途絶えてしまった君の傍に横たわって思う。僕も、途絶えた。
好き、好き、君が好き。
そう呟くだけで(もちろん口の中でだけど)空も飛べそうな心地。
すき、すき、きみがすき。
ね、リズムも良いでしょう? 合わせてスキップしたくなるもの(流石にしないけど、恥ずかしいから)。
顔も知らないの、声も知らないの、誕生日も知らないし名前も知らないの、何処にいるかも知らないの。きっとこれから会うの、君に。
好き、好き、君が好き。
初めて会ったときにはビビッてきちゃったりして。そんなことないか。うふふ。
暇な1日だった今日
それでもパズルの1ピース
楽しくて笑った日も
悲しくて泣いた日も
必ず君の中の1ピース
毎日違うカタチだけど必ず昨日と繋がる
今日もきっと明日に繋がるカタチになる
人生はこうして毎日埋まっていく
いつ終わるかわからないけど
なにが終わりかわからないけど
最期にはきっと綺麗な絵になる
そう思うんだ
君がニコリと僕に笑いかけてくる。
そしたら、僕の嫌いな「あいつ」がニヤリと笑った。
「あいつ」がニヤリと笑う度、僕の心は熱くなる。
僕と君は楽しく話していた。
そしたら、「あいつ」はまたもや、ニヤニヤと笑う。
「…暑苦しいな怒。」
僕は独り言をこぼす。
「あいつ」が僕は嫌いでたまらない。
なぜなら、「あいつ」がいる間、僕は恋をしている。僕は恋なんかしたくないんだ。だって辛いだけだろう?辛い思いをするくらいなら、恋なんかしないほうがマシなのに。
「くそっ!また来たか。」
僕は「恋心」が嫌いだ。
「恋心」が来る限り、僕は恋をし続ける。
「コノヤロー。またお前か。」
悲劇のヒロインにはなれないんだし
待ってたって誰も来ないんだし
正義のヒーローにはなれないんだし
悪者なんてキリないんだし
君はふつうに幸せになりなよ
ドラマなんか無くたって劇的でなんてなくたって
いっそ幸せでさえなくたって
なりたいようになれればいいんだし
やりたいようにやればいいんじゃない?
悲劇のヒロインにはなれないんだし
待ってたって誰も来ないんだし
君はふつうに幸せになりなよ
ドラマなんか無くたって劇的で無くたって
いっそ幸せじゃなくたって
なりたいようになれればいいんだし
やりたいようにやればいいんじゃない?
人を好きになるということは
こんなにも胸が満たされ
熱くなり
溢れてしまいそうになるのね
あなたの熱を
体温を感じていたい
抱き締めていて欲しい
私をずっと離さないで
あなただけのものにして
こんな風に願っても
あなたの世界に私はいない
遠い存在
遠い心
それでも想いは募るばかり
だから
少しでもあなたの近くにいれるように
今の夢を
私は抱いたのよ