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奇跡のお代を払います。

もし、私を守ってくれる素敵な人に去年出会った事が奇跡だったのなら、私は今その分のお代を払っているのかな。
もし、校長、教頭、ここにいる生徒のみんなに出会えたことが奇跡だったなら、私は今その分の辛い思いをしているのかな。

そう思ったら悲しいけど、頑張ろうって思えたんだ。

明日は...。

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あのお方に向けて

あなた様がそう望むのであれば、私は構いません。
あなた様の望み通りにしてあげましょう。永遠にあなた様のそばにいることを誓います。

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あなたの手が
私を乱し
あなたの瞳が
私を燃やし
あなたの唇が
私を溶かし
あなたが
私を
人間(おんな)にする

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黒猫

 書を捨てて、街に出た。これからは世間という大きな書物を読むのだ。あてもなく電車を乗り継ぎ、適当な所で下車。風情のある旅館にチェックイン。退屈だ。本でも持ってくればよかった。ああそうだ。書は捨てたのだった。風呂にするか。
 露天風呂から上がり、部屋に戻る。美人の仲居さん。テーブルに、チーズバーガー、コーラ、ポテト。
「これが夕食?」
「そうです」
「まじっすか」
「はい。まじです」
「ずいぶんフリースタイルなんだね」
 チーズバーガーをかじり、庭に目をやる。黒猫が、死にかけの蝉をもてあそんでいる。

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Whisper

寝入ったアナタの髪をそっと撫でて、
ワタシは風に身をまかせて行くとしようか。

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無題

私を壊す時には
どうぞ紐をお使いにならないで
貴方の掌を その時まで感じていたいの

私を壊す時には
どうぞ背側をお刺しになって
貴方の抱擁を真正面から受け止めたいの

私を壊す時には
どうぞ経口薬はお使いにならないで
貴方の口付けを最期に戴きたいの

私を彼方へ追い遣る苦痛は
きっと多幸感と紙一重
貴方が それを下さるならば