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無題

綺麗に並んだ言葉より
カッコ悪くても真っ直ぐな君の言葉が
好きだよ
周りが見えなくなった時
本当に大切なものを教えてくれる

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無題

頑張ってるよ、
でも、努力は全て報われるわけじゃない
何も知らないくせに決めつけんなよ

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トロイメライ

押してだめなら引いてみろ

引いてもだめならどうすればいいですか

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女の子

おさない顔に
まだ似合わぬ
真っ赤な色でくちびるを染めて
「早く大人になりたい」
そんな声が聴こえてきそうな

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秋月

肌寒い季節になった
一段と磨かれた空気は星を輝かせ
いつか君と見たような月は美しいままだ
ただ、少し遠のいた夜空は君と僕のようだった

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雨降りの流れ星

雨が語る物語は、いつも悲しみを隠して。
窓に映る君の顔は見ないフリした。

君の笑顔が、ときどき悲しそうだと、気づいていながら気づいてないフリをした。

恋は盲目なんて言葉を言い訳に使うのはやめよう。
わかり合うために傷つけ合う。
歩み寄ることだけが大人じゃない。

悲しい夢だけが、恋じゃない。
優しい愛だけが、恋じゃない。

雨降りの流れ星のように、見つけることは容易くない、なんて。

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メロンソーダサイド (後編)

ね、そうだ。
「さくらんぼ、ひとくちは?」聞いた途端、
君は ぱっ と ストローを放りなげる。
ん?なあに、いまの。
つん と すずめみたいな め で 僕をにらんで「だめ」
「え、」
ーー君のきまぐれはいつものことだから 今のことにかぎって どうこう言いはしないけど やっぱりショックだよね うん、でも 君の隣にすわる きっかけ にはなったから それもそれで……ーー「はんぶんこ しよ」
「え、」

さくらんぼ は好きだけれど さすがに この大きさで この すっぱさ は たべるもんじゃないよね、なんて思いながらも、
君と両端から
歯と種があたるまで。
君の「だめ」と「はんぶんこ しよ」の間に、僕の頭ではそれこそ泡つぶのように いろいろな考えが あらわれては消え、を繰り返していたのだけれど、
君は そんなこと 知ることなしに。
僕の つまさき に残るアイスクリームを
「さくらんぼ すっぱすぎるから
あまいもの が ほしいね」
なんて 言いながらなめて。くすぐったいの なんの、どころじゃない。

全部たべきったら
全部たべきったら
さくらんぼ の種は
もう 氷もアイスクリームも跡形のない
メロンソーダの海に
タピオカのように沈めてしまおうね

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メロンソーダサイド (前編)

ソーダサイドで君が待っている。
きみどりいろのパチパチで
君の素足が
ゆれる ゆれる ゆらぐ
右手には
具合が悪くなりそうなほど 真っ赤なストロー
左手には ビーチボール大の さくらんぼ 大事そうにかかえて ぱちゃぱちゃ 波立てて はしゃぐ君に 「それ
たべれるの?」
って きいたら
「ひとくちあげる」
だって。やったね。
えっと、そっち側に行きたいんだけど
渡れるかな、コップのふち
やっと立ちあがった僕を
「うまれたての こじか みたいね」
君が かちゃかちゃ
笑ってゆれるから だめ、
バランスくずしちゃう
おちる、って ところで
左足が ずむむ と 冷たいやわらかさに
あ、アイスクリーム。
僕はそのまま アイスクリームにのって
右足で きみどりをかいてすすむ。
アイスクリームが溶けきるまえに、
なんとか辿りついて。
君に手をひかれて、 隣にすわった。
「やだ、て が べたべたじゃない」
「ごめん」
「いいよ、あやまらなくて」
君は中指の先をなめて
「おいしいもの、」と わらふ。
僕も てのひら をなめてみる。うん、おいしかった。
僕らの足元では
さっきのアイスクリームが
四角い透明の すきま
すきまに沈んでいく

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無題

乾いた涙流して
枯れた笑顔咲かせた