この世界は
白と黒
しかない
モノクロ
の世界なのに
恋をすると
色鮮やかな
カラフル
な世界に見える
どうせ
色あせて
また
モノクロ
に戻るんだから
恋なんかしなけりゃいいのに
カラフル
な世界が
僕は好きみたいだ
また恋をした
今自分の中にある負の感情を
誰に吐き出すこともなく
全てを自分で整理してみたんだ。
そしたらさ、何故かわかんないけど
僕は空っぽになったよ。
透明ないのちのケーブルを
冷えたゆびさきでたぐりよせた
波打つきみのモニターは
きみが大好きなあの曲と
おんなじリズムを刻んでいる
また行こうね、ってきみは言う
行けないことをわかってるくせに
あの日揺さぶられたぼくらの魂は今も
震えが治まらぬままきみを生かしている
アウトロは きっとそう先の話でもないけれど
陽射しを断てないやわいカーテン
こぼれる喧騒がきみとこの世界をつなぐ
音楽が止む その瞬間
きっと天使にいちばん近いのはきみだろう
その日までどうかそばで歌っていて
思いついたことがあった
云いたいことがあった
伝えたいことがあった
それはどんどんカタチを変えて
書き終わった文字を少し眺めて
僕は溜め息をひとつ吐いた
さっき頭に浮かんだ言葉とは
果たしてこんなものだっただろうかと
僕は君を僕のモノには出来ないから
君が僕を君のモノにしてくれないかな
なんて
他人任せかな
誰かの幸せを羨んだり
誰かの失敗を笑ったり
そんな事じゃなくて
誰かが辛い時は手を差し伸べて
楽しい時は一緒に笑えたらいいな