ぬるいジャスミンティーと
小さいシュークリームを頬張って
ずっとこのまま着かなければいいのに
テーブルの隅に追いやられた
肩身の狭い貯金箱みたいだ
ずっと貯め続けているけれど
吐き出さないままで終わってくの
幾つもの時を費やした
幾つもの事を詰め込んだ
きっと意味はあるけども
意義も見つけられないまま終わってくの
それでも
それでもやるの
世界の隅のこの場所を
いつか真ん中にするために
幾つもいつかを繰り返す
いつかは今から始めてく
誰かを抱き締めて、泣きはらした
泣き顔を見られたくないからって
そこに鼓動があることに気づいて、驚いてしまった
空は青く、青く、遠く。
突然ですが、
「漱石を超えろ! I love you 素敵和訳大会」
を、やろうかどうか迷っているのですが
気になった方がいらっしゃいましたら、
「素敵和訳大会」とタグを付けて載せて戴けたらいいかと。ではではお待ちして居ります故
お気軽にどうぞ〜
そうわたしは空っぽで
さみしさをうめる箱がほしくて
誰かへの想い いっぱいで 生きていたい
だから
そこにいるのが君じゃなかったら
好きじゃなかったかも
なんて可能性が
君に会えなくなることより
ずっと。おそろしい
夜のくらやみでにごる海
太陽で透かせばとうめいなのに
朝にはわすれる憂鬱で
きみは今日もしのうとする
とじた眼で過去だけみてるから
未来がこわくてしかたないよ
眠剤の苦味がのこったくちで
砂のような朝食を噛みながら
いつだってやさしい人間は
さみしいときどうしているのかな
不幸のなかでもがくきみの姿は
どうしようもなくうつくしかった
きみが血管を切りきざんだ日に
かなしいよ、としか言えなかったことを
来世はきみが生きてゆくことを
どうかゆるされる世界でありますように
正月
雪深い無人の駅
居るのは俺と野良猫が2匹
サビのついた古い電車が来た
窓は結露して真っ白
ヒーターが効いて中は湿気が多い
都会のガヤガヤをかき消すように
その電車は警笛を鳴らした
ガタンゴトン...
音をたてて大きく揺れる
線路の上
決められた道を走る電車
宛もなく
目的地の無い放浪をする俺
電車の気持ちになる
可哀想だ...