寝ても覚めても夢の続きじゃ
さようならって言えるかい
飽きても愛しても手の内じゃ
僕のことなんにもわかっていない
適度に恋しく、優しく
飽食したら
仰望したら
涙の味しか残らない
君の眼差しは肌を焼くように
僕を閉じ込める
言葉のあわないパズルは
それだけでもう、
それだけでもう、
悲劇のヒロインぶるにはもってこいだろう
繋いでも繋いでも切れるなら
君はもう興味がないのだ
がらくたの夢だと思うだけ
こんにちは。昔馴染みも、知らない人も。
赤くて気まぐれなほうき星です、なんて。
冬と雨降りとおぼろ月が好きで、嫌いなものは学校とテレヴィと世界の仕組み。
好き嫌いはひどいけど、誰にも云わないのがきっと長生きの秘訣ね。
此処に来たのが16の冬。卒業なんてなくていいから、きっと此処にいさせて。
あ。好きなものもう一つ、ミクの髪の色。
どんなに辛くても怖くても、進んでたどり着いた先には、絶対何かがあるに決まってるよ。
もう眠れないかも知れないって夜の手ざわりだけが
恐ろしくて、愛おしくて、
目覚まし時計を触っている。
スタンドを点けては消して、
詩人にもなれなかったぼくのことばなんて
きっとなんの意味もないのだから。
かあさんに
かわいい
って言われた。
そうなのはきっと親だから言える。
かわいいわけない
ってぼくが言ったら
そんなこと言ったら褒めてくれた人がかわいそうじゃない
って言われた。
別にそういう意味で言ったんじゃない。
ぼくが誰よりもぼくが醜くて淀んでいることをちゃんと分かってるから言ってるんだ。
ぼくはぼくを否定しながら生きているんだ。
仲良く触れ合う恋人たちは
近くにいるのに遠く感じて
夕暮れに佇む一つの街灯を
愛しく思ってしまったけれど
決して交わることのない僕らは
今日の想いを 風景を
いつかは忘れてしまうんだろう