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本日の魔法講座  その370

夜闇に浮かぶ白が
君の翼になるよ

誰かのため、ばかりじゃなくても
みんなきみのこと見捨てたりしないから
安心して きらいなもの、きらいって言ってほしい

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ありがとう

どんなにお水をもらっても
ありがとうを言えない
わたしはお花
だからわたしはそよ風にのって
おどってみせる
わたしにとってそよ風は
きれいな音色の笛なんだ
そよ風さんもありがとう





※コレは、私が小6の時、地域新聞に載ったやつをアレンジしたものです。

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月をなぞる

たむける
たったひとりのような夜の
おぼつかない月明かりだけを頼りにした
君には
もう、
一度だって
かなわない

ただの口約束だった、なんて笑えるように
夜中のまどろみは二度もいらないのだ

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好き隙

貴方が私の髪を撫でた優しい手は忘れられないし
腕の中の体温は寒い部屋の中には暖かすぎて
握ってしまった手をもう離したくはなかった
この夜が続けばいいのに
あなたの隣で
独り占めできるこの時間が

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おやすみ即興詩。

きみの泪の色で笑ってみせて。
とうめいなきみの名前、
本棚に飾った硝子のかけら。

石油ストーヴの「わるい炎」が笑ってる

ポケットのイヤフォンとえんぴつと
こんなにもがらくたに溢れた部屋で
138億光年の彼方を想うこと。
おやすみとおはようが聞こえてきたら

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諦観不能

諦めて
失敗を悟って
また諦めようと
飽きるほどの無駄な努力を重ねた

君は知らず
僕に言ったね
だから僕の想いは
君に届かないのを知っているんだ
まさか見透かしてそう言ったのかい?
おかげで鈍感な君が尚更好きになった
聡く先手を打つ君が尚更好きになってしまった
だから
諦めようと

その努力は無駄でした
なにがなんでも君を好きになってしまった事実は
変えられようもありませんでした

ねえ
一度でいいから
こっちを見ろよと

願わくば
気軽に話し掛けることのできる
友達と認めてくれと

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曇天に君を思う

寒くて寒くて
いっそ寒いなら雪でも降ればいい
冷え切った手がどうしようもなく痛くて
あなたのマフラーが痛いほど暖かくて
それだけなのに涙がでそうだ

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風が運ぶもの

ふわり 甘い匂い
ふわり 焦げの匂い
ふわり 雨の匂い
ふわり 草の匂い
あなたはどこで どんな香りを
楽しんでいるのでしょう
僕らを繋ぐのは
想い出の中の風と
今 あなたもこの風に
触れたのかしらという
淡い希望
たったそれだけ

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想いを伝えるということは

好きだと言った
初めて
結果はダメだったのに
もっと好きになった
それだけで
告白してよかった
そう思えた。