繋がっていたいと思うのは傲慢でしょうか 月が綺麗で あの時触れた手が熱くて 日に照らされた横顔に憧れて あの日のままではいられなかった
またあのあだ名で呼んで
散々いろいろ言ってたけども
怒ったこともあったけども
クラス替えがこんな悲しいなんて
やっぱり私はあなたのことが
好きだったんだろう
この気持ち
どうにかしてよ
ばあか なんてね
雨の日の開花宣言も
常夏の梅雨入りも
真冬の秋雨も
春先のなごり雪も
世界の色に
ぼくらはまだまだ馴染めていないだけなのかも
きみとぼくと。
あなたとわたしと。
いろいろないろが
心を惑わす。
…なんて
出ない一言
口にする怖さ その先のこと
今日あったこと
君が好きだってことでさえ
曖昧にして言えず仕舞い
会うことすら億劫で
今迄とは違うみたいだ
本当は早く、そこに居たいのに。
きみが1番好きなのはいちごだと言うのであれば
僕は2番目でもいいよ。
…なんて
わたしに出会わないまま死んでゆくひとたちをしあわせになんてできやしない。ヒーローに憧れただけ。そんなふうに片付けたつもりでいるから、時々ひどく泣きたくなる。普遍的な愛情を浪費しながら金星を探す。あきらめ方は知らないうちに知っていた。手に入れたものと失くしたものとを天秤にかけて、わたしが生きているのは間違いなくいまだよってだれかに笑ってほしいのかもしれない。
嘘にやさしさはいらないと言いきったきみが世界でいちばんうつくしかった。
名前を呼んでくれるだけで嬉しかったこと。
おはようって言ってくれるだけで心が温かくなったこと。
笑ってくれるだけで楽しくなったこと。
ただ側にいてくれるだけで幸せだったこと。
全部、ぜんぶ、全部伝えたかったけど、結局何ひとつ言えなかったこと。
今になって、自分の世界はあなたの色でいっぱいになっていたと気づいたこと。
いつか全部伝えられたそのときは、
またあの頃のあだ名で呼んでくれますか。
【無知】という色の上に
【経験】という色を重ねた
【失敗】という色に
【成功】という色を混ぜた
【理不尽】という色を無理矢理
【諦め】という色で塗りつぶした
【幸せ】という色は万能だけど在庫が少ない
下書きのない絵だから
最初の一筆には物凄く勇気がいるんだ
焼きたてのピザと恋愛はアツアツに注意だってさアメリカン。恋に恋してるの、って笑われるけれど、恋に恋してない恋は恋なの?ああやだやだ、見えないものは不確かで、いつだってなかったことになる。
学校の帰り道、歩いている途中、自転車の気配を感じた。
その人は3年前から好きだった人。だから何か話そうと思った。けど、何も話せず終わった。
雪が終わりを迎えるセーラー服を暖かく包んでくれた気がした。
何もなかった夜が
湿度を孕んだ窓の向こうで白んで往く
溶け残った月は
未だ手摺の間に転がっている
あついのか寒いのかそれさえも
ゆるりと量りかねて居る間に
幾度も鼻の詰まりに寝返りを打つ
そんな夜を流れていたのだ