うん…
女の子は息を飲みました。
今まで美しく丁寧な言葉を紡いでいた男の子が、こんなに突き刺すような言葉を歌うなんて。
女の子の国では、優しい言葉しか歌いません。
だからこそ、男の子の歌は衝撃的で、ナイフで斬りかかられたようにさえ思ったのです。
うん、なんというか…いいね
ありがとうございます
男の子は大した感想は求めていませんでした。
ただ女の子の丸い目が見開かれるのを見たかったのです。
笑えるぐらい予想通りの表情を浮かべる女の子を見て、安らかな達成感を感じていました。
次の瞬間、女の子は予想と違うことを口にしました。
オト、私に音楽を教えて。
生き物は生き物を食うことで生きていく
それは、生き物が生まれた時から変わらない。
どんな生き物にも命がある
それぞれが
環境に適応して
危険から逃れて
協力し、争いながら生きていく。
尊い命をいただくのだから、
感謝しなければならない。
今まで生きてくれたことに
そして、今食べさせてくれることに。
だから、
今日(昨日?)の授業で聞いた、食べずに捨てるなんてことは許せない。
食材に対する冒涜だ。
感謝の心が微塵もない。
自分を良く見せることが、食への感謝よりも大事だろうか。
いや、そんなはずはない。
もしもそうだとしたら、その人にとって食とは何なのだろうか。
ただの生活習慣か、
はたまた、自分を発信するための道具なのか。
もう一度、
いや、何度でも考えなおしてもらいたい。
そして少しでも感じてほしい。
食は尊いのだと、
食は感謝なのだと、
あなたのために失われる命があるのだと。
そりゃ健全な高校生だから
三代欲求にはとてもとても忠実です
やりたいことはやりたいですよ
もやもやして
五月病がまだ続いてるようです。