腰まで伸ばした黒髪を
刈り尽くした深夜2時
3時間掛けて
家中のフリルとレースを捨てた
タンクトップに革ジャンを羽織って
日の出まで1時間を切った国道へ飛び出す
スキニーとスニーカーなら
こんなに速く走れると知った
夕焼けから夜の空になっていくのを見てただけ
なのに君のことを思い出して
今日は祝日だから会えないのに。
いつもの金曜日だったら学校で会える
彼は塾で勉強でもしてるのかな。
どんどん彼で私の頭はいっぱいになった
なぜか涙が溢れた
流れた涙は誰も拭わず
静かに床を濡らした
君は今、誰を思ってますか。
手をさしのべてくれない音楽に
僕は手をさしのべた
0と1でできた空しさの塊に
僕は手をさしのべた
歌詞を描いて曲を描いて
青春からは程遠いノート達10冊握りしめ
そこまでして誰かから認められたいのではあるが
手段を間違えている
誰も見たことないじゃんこのノート
って気が付いたんだけど止められないんだ
大好きな人
大好きな場所
大好きなもの
大好きな言葉
大好きな時間
大好きだからこそ守ってやろうと思える
大切な人
大切な場所
大切なもの
大切な言葉
大切な時間
失くしてしまったとき
罪悪感や失望感に襲われるのは
自分が「守ってやる」って
思えたからなのかな
そして
こんなに幸せなのは
大好きな何かがあるから なのかな
永遠のライバル
「リョウカ」との試合
今まで積んできた稽古
先生、先輩方から受け継いだ技
リョウカとは小さい頃から互角
勝ったり負けたり
もらってるお小遣いだって同じ
緊張がはしる
手を胸の前に持ってきて
ルーティンして
「押忍!」
「押忍!」
くらえ!私の渾身の一撃!!
何一つ不自由のない
何一つ不満の持てない
世界。
その中でいっちょまえに
落ち込んでいる
私。
なんだか
ずれている。