あの子の傘 ピンク色
あいつの傘 赤色
あいつは緑 あの子は黄色 あいつは青 あいつは黒
私の傘は? 透明。
僕のこの傷は一生消えることはないだろう。
あまりにも深くて見苦しい…
だけど僕はこの傷を誇りにも思ってるよ、
頑張った証として。
この傷が消えるのを恐れ何度も繰り返した日々…
この傷が消えたら僕の頑張りが流されるような気がして
怖くなったから。
だけどその考えは少し間違っていたのかもしれない。
よし、明日からまた新しい自分を見つけよう。
学校に行ってるときより、ずっと家にいる方が、生きてる感じがするのはなぜだろう
夢を喰らってください
貴方の夢なんて見たくない
貴方が笑ってくれたって
貴方じゃないもの
私は夢の中で貴方を喰らう
私だけでいい
夢で貴方じゃない貴方を見るのは
勇者は旅に出る
毎日せっせと働いて
強制的に課金させられて
でも強い武器は手に入れられなくて
それでもクエストはたくさんあって
ラスボスを倒せるパーティーなんて一握りで
みんなボロボロの装備で
ボロボロになりながらたたかっている
そんな勇者がたくさん旅をしている
勇者が今日もひとりたたかっている
この世界のために
ボロボロになりながら
この世界の不確かな未来のために
説明しない君。
理解しない僕。
断捨離の君。
収集の僕。
菜食の君。
肉食の僕。
肉食の君。
草食の僕。
どうして一緒に居られるのか、不思議なくらい
きっと好きなんだね。
…なんて。
あんな親友大嫌いなんて
大声で叫んで
教室を飛び出る
きっと本性なんだろう…。
あれがあの子の本当の姿
誰も気が付かない悪魔の姿
周りを騙し続け
天使の姿だけを見せてきた
でも見てごらん
あの子の姿はまた天使へと
戻っていってるのだから…。
僕ら、たった一人の当事者である
誰にも理解されずに、深い海のような存在である。
僕ら、誰もが詭弁な勇者である
簡単に曲がる泥道をただひたすらに歩むのみだ。
全て運次第だと開き直る者もあり
世界を変えるのは俺だと意気込む者もあり
きっと世界中がそんな複雑な脳の中でいいように変換されているよ。
だから君は好きに生きればいい。
便利な時代になったもんだぜ。
耳が痛けりゃイヤフォンで塞げ、手が暇なら楽器を持て。
ほらね、簡単に攻略しちまった。
僕ら、今、世界の目撃者である。
誰かに言うも、秘めるも、自分勝手な脳次第である。
僕ら、誰もが愚かな勇者である。
信じては裏切られて、それでもやめられないでいる。
四肢を投げ出して眠る者もあり
信念ひとつ抱え走り去る者もあり
きっと視界の隅まで覆い尽くされたガラクタ&デタラメが邪魔なだけさ。
だから僕も好きに生きよう。
楽な時代なんてある訳がねぇ。
目を塞ぎたけりゃ端末覗け、口が暇なら歌を歌え。
ほらね、簡単に躱しちまった。
許せ!だなんて通用しない。
頭痛が痛い?ってバカ言うな。
きっと世界中があまりに複雑な人の中でしっちゃかめっちゃか誤解を進めているよ。
だから僕らは好きに生きよう。
孤独な時代を生きよう、勇者。
耳が寒けりゃヘッドホンで塞げ、足が暇なら走り出せ。
こりゃ、面倒な人生になりそうだ。
だから今は好きに生きよう。
現実を信じなくっちゃね。
っつったって何を信じたらいいのやら、まずは選挙にでも行こうか。
これは、僕らが一人であって一人じゃない証明的なやつかもな。
勇者なら世界を決めなくちゃ。
勉強ばっかりじゃ
人が腐るよねきっと
私にしかできないことって。
なにがあるんだろう。
ドキドキドキ
高鳴る心臓うるさいな
ドキドキドキ
隣を通ってあらため実感
ドキドキドキ
ああ、こんなに好きなんだ
ドキドキドキ
諦められない恋心
「自分よりも頭がよくて
自分よりも絵がうまくて
自分よりも愛想がよくて
自分よりも自分でいられて
自分よりも文章がうまくて
生まれてきた場所も時間も同じなのに
僕は彼より劣っている。
似ているのは顔だけで、中身は全くの別物。
それではまるで、自分がドッペルゲンガーではないか。」
怪物は嘆いた。