寂しくない
でもこの日常が
当たり前じゃなくて
懐かしいと思うように
色褪せていくのが
やっぱり少し
寂しいだけ
明日卒業式
約半年前に決めた 君への告白
ここに来て言えない気がする 心の嵐吹き荒れる
君はどんな顔して明日の卒業式に出るのかな
私はどんな顔して明日の卒業式に出たらいい
どきどきするな 緊張してきた
やっぱ 明日言わなきゃ?
未来形 現在航行中
確率不定の 波間を縫う
未明 理解不能の暗闇を抜け
現在 黎明刻に突入
視界が明るむにつれ 周囲を認識
自らの矮小さと引き換えに 海の広さを知る
夜から昼へのモラトリアム
おびえる船員は我が身のみ
先は長く見通せないため 航路未定
速度なんて気にしちゃ つまらない
藍と紺の隙間より 金の輝き
いずれ牙をむくだろうその怪物にしかし私は抗えない
後方には星空の余韻 黒白のコントラストを目に焼き付け
いざ わが旗印を上げよ
日の出はすぐに間近である
高校生になってから物欲がなくなってきた。でも、音楽へ対しての欲は強くなっていくばかり。
好きだから。いらいらしてしまう。
TVでアーティストさんが出ていたら、演奏に集中すればするほど周りの音が大きく聞こえてくる。自分の内側から無意識に鳴っている鼓動でさえも邪魔に聞こえる。
CDやDVDが発売されるならば、どうにかしてでも手に取りに行く。交通費もおしいからどんなに嫌でもお母さんの運転する車に乗る。
そうしていると、大好きな曲を演奏しているのに涙が出てくる。
同じ空間にいると、迎えに行っているのに涙が出てくる。
そして求めているもの以外に気を取られて、見ていたのに見ることができなかった。
のちに見れなかったことを思い出して涙が出てくる。
泣きたいわけじゃない。悲しいわけじゃない。好きなの。
気付けば音楽に振り回されている自分が泣いている。
どうしたら助けてあげれますか。
音楽を知らなかったあの時に戻りたいとか。
知りたくなかったとか。
そんな事を思う。今日この頃。
「心の底から好きになる必要はない」
人には必ず 表の顔があり 裏の顔がある
表が優しい人だって
裏では 暗かったり 怖かったり
表が無口な人だって
裏では 明るかったり はっちゃけていたり
みんながみんなその手には
優しさと 真面目さと
怖さと おふざけと
どこか反省している毎日で
でもやっぱりふざけたり
私の見ている表とは
誰が見ている裏である
知らぬ間に尊敬の眼差し
なんだかんだ私には
心の底から嫌いな人なんていないんだとおもう
惑星誕生
人類誕生
農耕発達
長男誕生
独裁政治
次男誕生
両親離婚
戦争勃発
一家離散
戦争終結
兄弟再会
就職活動
高速道路
過重労働
交通事故
惑星衝突
地球滅亡
月にはうさぎ
火星にはきつね
水星にはかわうそ
木星にはぞう
金星にはしゃち
土星にはやまねこ
地球にはなにもいません
なにも
いません
≪1ページ目≫
疲れた
≪2ページ目≫
ダルい
≪3ページ目≫
ぐぁあ
≪4ページ目≫
あなたは女子高生。入学して一か月以上経つがまだ友だちができない。中学時代のようにひとりぼっちのまま卒業を迎えるのは嫌だ。昼休み、あなたは思い切って、派手めな男女のグループに近づく。
「ちょっとあんたたち。さっきからうるさいんだよ」
考えていたのとはまったく別の言葉が出てしまい、あなたもグループも一瞬固まってしまう。グループの中の男子が口を開く。
「うるさいって、昼休みだし。どうして先生、職員室に帰らないんですか」
あなたはあれから十年の歳月が流れていたことに気づき、胸をなでおろす。