最後もやっぱり君を見つけられなかった
いつでも君はそう
春風のようにいなくなる
帰りぎわに覗いた君の靴箱
空っぽなのがなんだか寂しくて
切なげな青空この良き日
いろんなやつらに出会った
やんなくてもできる天才
できる上に頑張る天才
あと、バカなやつとか
知的好奇心を分かち合えるやつ
物理強い先輩
負けたくないライバル
そして、優しいあの人
俺に足りないものは?
―その答えは自分の中にあるはず
夜勤明け、駅で立ち食いのうどんでも食べようと歩いていたら、納豆の精がロータリーで若い男の車に乗り込むのが見えた。髪をおろしていたので、人違いかと思ったが➖妖精だから人違いというのはおかしいが➖やはり彼女だった。わたしにはまったく気づいていないようだった。
自宅に戻ると、納豆の精が部屋着姿で床に座り、こちらに背を向け、電気ストーブにあたっていた。
「男といただろう」
わたしが言うと、納豆の精はゆっくり振り返り、「友だちと、朝までカラオケしてたから、迎えにきてもらったの」と、不自然なトーンでこたえ、電気ストーブに向き直った。
「つき合ってるのか」
「つき合ってないよ。つき合ってたとしても、そんなのあなたに関係ないでしょ」
今度は振り返らずに言った。
「出て行け」
わたしは言い放った。すると、再び振り返り、寂しげな笑みを浮かべてからストーブに顔を戻した。わたしは服を着替え、ベッドに入り、「いまのは嘘だ」と言って電気ストーブのほうを見ると、納豆の精は消えていた。
三日後、わたしは腸炎になった。きっと納豆の精がいなくなったせいだろう。
さんがつですね
いちばんきもちがふくざつになるつき
うれしいが、はんぶん
かなしいも、はんぶん
ジリリと目覚ましが騒ぎ出す
ニュース終わりの今日の占い
残念最下位のあなたのラッキーアイテム
水玉模様のハンカチです
焦げたパンを頬張りながら朝の身支度
タンスの角と足の全部の指が正面衝突
最低最悪な朝記録更新中
あえて良かったことを上げるとするならば
道で転んだときにあなたがクスリと笑ったこと
学校につけばまさかの未確認生物発見
俺は聞いてないぞそんな宿題があったなんて
ラッキーアイテム水玉模様のハンカチを握りしめよう
あれポケットからいなくなったぞ
まさかまさかの神隠し
こんな日は叫びたいよあの言葉
扉を開けて入ってくるあなた
これさっき落としたでしょ
そういって渡された水玉模様のハンカチ
これかわいいねなんて言われたよ
偶然ね私も同じハンカチ持ってるのほら
今日の占いです
残念最下位のあなたは今日散々な日になるでしょう
でも気を落とさないで
水玉模様のハンカチを持っていれば
きっと一つだけいい事があるでしょう
もしかしたら運命の恋が始まっちゃうかも
高校に行ったらきっと会えなくなる。だからいっぱいいっぱい話したい。
私と君が笑顔で喋ったりする子との違いって何だろ、、。
もっともっと近くでおんなじ時間を過ごしたいんだ。
もっともっと君の記憶に残りたいんだ。
もっともっと君と喋りたい。
もっともっと君と笑いたい。
君の近くだから。君だから楽しいんだ。
好きだよって
僕に言って
僕を離さないで
そしたら他に
なにもいらないから
告白なんてできないよ
好きな思いを心の中で溜め込んで
大好きって伝えたいのに
伝えられない
家に帰るときも君を忘れられない
寝るときも 起きるときも
勉強をしてるときも
どこかに君がいる
大好きなのに
何かが違う
大好きなのに 大好きなのに