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春時雨

今貴女はあの湖にて
揺られる朧月と我を幾重にも重ね
我 春疾風の如く立ち去りて
貴女の事も恋しゅう思ふ
されど貴女より愛しく想ふ人がおります

嗚呼 貴女は春時雨
雨に濡れし貴女は
まさに春情なり
貴女の髪に花信風の花は似合うでしょう

我陽炎となりても
貴女が我を恋しゅう想ふでしょう
忘却の彼方に消えるのを願ふ

貴女はもうかの方のもの
我の花など光風の彼方へ
されどこの春愁は如何に
我愛するあの姫の吐息を浴びつつ
心の中に穴あり
たとえ我が貴女を未だ恋しゅう想ふても
運命の輪は我を許さぬ

嗚呼貴女は春時雨
春の夢とお思いください
我 貴女を恋しゅう想ふ
されどもう忘れたいとも想ふ

水に移り触れぬ恋 鏡花水月
嗚呼 貴女は春時雨の如く
我との芳春などすぐに止むでしょう

嗚呼 貴女は春時雨
桜花が咲き乱れても
春時雨は降り続けるのでしょう
されど貴女の涙で出来た
羽衣を後ろから抱きしめたい
そう想ふのもまた春の夢

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夢題

今日の空は
星が一つも見えなかった

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幸せと理想と現実を合わせたそんな日に

運命なんて
あっちにもこっちにも
転がっているけれど

心苦しさに胸を痛めた
2年前から背負ってる
秘めた気持ちに

何も言えず
何も言わず
嬉しさと寂しさと申し訳なさが
襲ってきた

貴方とじゃなくても幸せになれるんだろうけれど
貴方と幸せを感じてみたい

絶対とは限らない
失くすかもしれない恐怖が
僕をずっと抱きしめていて
息が苦しいんだ

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歌詞 自作

雨の中 僕は走り出した

「晴れ」を待つだけじゃ始まらないんだ

どこかで虹がかかるはずだと

訳もわからず叫んでいたんだ

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カクシモノ

いつか
大切なものを
ロボットに
奪われてしまわないか
心配で
大切なものを
そっと
引き出しの中に隠しました

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unbelieveable

話すのは楽しいよ
だけど不思議。
前の関係を、いわば彼氏彼女だったという
事実を 過去を
ほぼ忘れたわたしがいるんだ。
今はもう、君を思う事のほうが少なくて
LINE上で話すだけで満足してるのさ
確かに毎日飽きるほど来てた連絡が
来なくなったのは寂しいけど
それが当たり前になってからは
全く君が好きだったことを引きずらなくなった
今、そんな自分にすごく驚嘆してるのさ
今の君とわたしには
それくらいの関係がちょうど良いみたいね
気まぐれ返信 待ってるよ
そういうの、わたし、嫌いじゃないみたい笑

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世界は井戸の中

動物園で生まれた動物は
その小さな箱の中を"世界"だと思うのかな
だったら僕は知っている
君が見てる世界はほんの一部分でしかないんだって
そう動物に教えることができる

地球で生まれた人間は
この小さな星を"世界"だと思っている
もしかしたら
僕が動物に教えることができるように
どこからか"誰か"がやってきて
君の見てる世界はほんの一部分でしかないと
この世界はまだまだ広いんだぞと
教えられる日が来るのかな

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返信

私)ありがとう!
君)おっす!
私)(かわいいかよ、おい。)

という普通の関係に戻った君とわたしの
おはなし。

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無題

汚れても、踏まれても、枯れても、散っても
晴れでも、雨でも、喰われても、摘まれても
胸を張れ、花のように

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雨空

ある春の日のこと。灰色の空の下
降りしきる雨に打たれながら
凛と咲き誇る一輪の花は白い輝きを纏い
私の湿気た顔を正面から見つめそして
語りかけた。「まだ子供ね。」