元気でいますか。
私はなんとかやってます。
たまに貴方の匂いを思い出すことがあります。
あの匂いはなんだったんでしょう、柔軟剤か何かだったのかな。
白い服に皺一つない貴方らしいですね。
時々思うのです。
貴方の一番好きな映画はなんでしたか。
貴方の出身大学はどこでしたか。
貴方の青春は何色でしたか。
貴方の
聞きたいことは山ほど出てくるのに
もう聞くことはできないんですね。
もしどこかの映画館で、出会えたなら。
その時には、聞かせてください。
使ってる柔軟剤はなんですか。と。
“学校に行く意味がわからなくなった”
前までは楽しいことで溢れていたのに
去年まで仲が良かった人とも最近話せていない
私と沢山話をしてくれた優しい英語の先生もいない
今の担任のノリにもついていけないし、学級委員にもなれなかった
好きだった人にも彼女が出来た
最近何もかも上手くいっていない
“当たり前”が無くなっていった
“理想”も“やる気”も無くなっていった
こんな事ばかり考えていると『不安』や『悲しみ』に押し潰されそうになる
あ 明日は来る
き 気持ちも根拠もない空っぽの言葉から
かん 感じる金属のような冷たさ
お 思ってもいなかった
君との思い出が
こんなにも僕を苦しめるなんて
も もっと側にいてほしい
もう別れて長い月日が
経ったのに
い 未だに君を忘れられない
瞳の奥には君の面影が残っている
で 出来ないだろう
忘れることは
でも僕は
君から卒業して
今旅立つ
新たな思い出を
つくる旅へと
玄関開けて 外へ飛びだす
イヤホン外し 静寂を感じる
地球に自分しか居ないように
玄関閉めて 住処に入る
一歩入れば 温もりを感じる
あなたの声で包まれるように
あなたがいれば...
あなたがいれば...
僕は温かい
あなたといれば
そこが住処のようで
大げさかもしれないけど
あなたがいなければ
凍え死にそうだ
いつか手に入れたはずの
勇気はもうどこにもなくて
「いつか」って願ってたはずの
夢はその影を失くして
僕が今ここにいるのは
いつかの僕がそう願ったからで
僕が今歩いているのは
いつかの僕が走っていた惰性で
嬉しくて泣くのも
悲しくて笑うのも
前世も来世もくだらなくて
僕が欲しいのは
悲しくて泣ける涙
僕が欲しいのは
嬉しくて溢れる笑顔
僕が今欲しいのは
今この瞬間
届かなかった思いに
未だに手を伸ばし続けるのは
やっぱりくだらないのかなあ
僕がまた「いつか」って言えるような
明日を探してる
僕がまた「いつか」って言えるような
勇気を探してる
今僕がここにいるのは
「いつか」の僕がここにいたから