人類火星移住計画に水指すのは
可愛い顔したキューピッド
嫌になるほど現実的な午後2時半
子守唄の様な説教が僕の頭上を超える
僕らの想像は宇宙規模なくせして
叶えた数は指折る程しか無かった
ああ、一層の事UFOに照らされて
この世界の溜め息でも見てやろうかな
ああ、一層の事土星の輪っかで
走り回っていようかな
この手から伝わる温かさは
嬉しさと緊張のせいで
今すぐにでも強く握り返したくなったよ
愛だなんて恋だなんて
いつか終わってしまいそうだから
名づけたくないんだ
いつまでも寄り添えるように
ベッドの横はつめて寝ておくよ
甘い。濃い。長い。人生を
無い。嫌い。淡い。で片付けないで
夢見ていたんだ
スタンドを見れば君がいること
必死だったんだ
この瞬間にいい所を見せたくて
夕日に照らされる僕を
烏が向こうの方で煽っているような
そんな日々を刹那を
乗り越えて僕は今日を叩きつける
僕は、いつからか気がついていた。
僕は周りの人とは違うんだと。
この女の子の手と違って、僕のは、暖かくもないし、柔らかくもない。
僕は、精巧に作られたニセモノなのかもしれない。
そんな疑念を抱きながら今まで旅を続けて来た。
音楽を教えて欲しいと言われた時、僕は、どうやって音楽を知ったのかも、誰から習ったかも思い出せなかった。
僕は生まれた時から、音楽を「知っていた」
脈がない、それが何を意味するのか
僕にはわかる気がする。
僕はどこから来たのか。
僕はこの世界の道理に反して生まれて来たような気がして、ならない。
こんな世界
やめちまいたい
夢ならいいのに
なんて
こんな世界
ありえない
夢なんだ
なんて
夢なら飛べるはずだって
きっとこれは夢だって
飛んだぼく
飛んだぼく
ビルの屋上
ただの風。