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月が綺麗ですね。

愛してください
私のこと

愛してあげたい
私のこと

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雲海

雲を海に見立てたなら
僕らの住む街は海の底

月の灯も届かぬ
それはそれは静かな静かな
深い海の空の下

波打ってるであろう水面が
意味もなく歩く僕のビニール傘に
優しくようしゃなくガラス玉を降り注ぐ


月を真似する電信柱のしたで
傘を閉じて止まってみた

涙を流せない僕の代わりに
頬を濡らしてくれている錯覚を見た

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留守番電話

あなたがこのメッセージを聞いているということは
僕はもうどこにもいないということですが
それでも伝えたいことがあるというならば
発信音の後にどうぞ

未来の僕が応答するでしょう

(ところで発信音って素敵な言葉ですね
電話って実はひどく淡い信頼の許に成り立っていて
その向こうの誰かの存在を信じていなきゃいけない
だから電話は苦手で
電話ができる誰かはとても大切です)

お電話ありがとうございます
それではメッセージをどうぞ
・・・---・・・(発信音)・・・---・・・

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天気予報を見たよ

今日は朝から土砂降り
どうせ、明日も雨なんでしょう?
私の心なんて
あなたがいないと
ずっと雨のままで
陽がささないの

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obore

obore そう僕は君に
obore そう君は恋に
貪ってよ、夜を。そして僕を。

obore そう僕は生に
obore そう君は春に
くたばってよ、愛のない日々を食べた僕よ。

暗い歌を書く訳を、考えたって意味が無いのさ。

obore 僕はそう風呂に
obore 君はそう布団に
喰らってよ、愛を。そして全てを。

obore 僕はもう死んで
obore 腐り始めている
散らばってよ、塞翁が馬を、信じたい。

息苦しいのは、君のせいなんかじゃないのさ。


アップエンダウンをループループ
僕はobore oboreで沈む
君は一体何のせいで泣く?
青息吐息アップエンダウン。


obore 僕はそう闇に
何処へ 君は消えていく
声だけ聞かせて、暗い静寂の奥に。

巡る。廻る。崩れ荒ぶ。
君は?君は?君は?ねぇ。


アップエンダウンをループループ
僕はobore oboreで沈む
君は一体何のせいで泣く?
青息吐息アップエンダウン。


obore そう僕は君に
obore そう君は恋に
貪ってよ、夜を。そして僕を。

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失せ物

失せ物:すぐに見つかる

俺が今まで失くしたもの、どれが見つかるんだろう?
今さら見つかっても割り切れないものばかりなのにね。

あの時失くしたものは、あの時の思いが残ったままだから、
…今さら見つかっても、虚しくなるだけ…

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代わりに出るのはいつも無愛想な女ね、

「ピーと言う発信音の後にメッセージをどうぞ」

聞きたかったのはこの声じゃないのよ

数回鳴ったコールの後に
やっぱりねと落胆するのは目に見えていて
後でごめんって、何か用?って
連絡が来るのも分かってる

用が無いからこそ
わざわざ連絡するのよ

わたしの声が、
機械越しに貴方の鼓膜を揺らすのは
シンデレラの魔法が解ける頃

言伝は、無愛想な女にお願いしたわ
次はちゃんと貴方の声で私の鼓膜を揺らしてね

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untitied

ずっとひとりだと思ってしまっている
誰と話しても 誰に会っても
なんだかずっとひとりのような気がしていて
誰からも愛されていないんだろうな、なんて

雨の音搔き消すくらいの声で歌えるようになれば
雨の憂鬱吹き飛ばすほどのギター鳴らせるようになれば
湿気の中でもかわいくいることができるようになれば
強風で飛ばされちゃうくらい軽くなれば、
わたしは

だれかに愛されることが出来るのだろうか

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ビリーヴァ

ビリーヴァ!君ってやつはまた
清純ってやつを信じてるの?
汚れた世界から逃げてるの?
ごめんけど、その稚拙であまりに幼稚な思想に、僕は頷けない。

ビリーヴァ…彼女は諦めたら?
僕はまだ好きだけど、
君の性には合ってない。
折り合いってやつを付けられないなら、手を振る資格もないよ。


ビリーヴァ!君ってやつはやっぱ
バカな野郎だ!僕と似て。
ビリーヴァ!理想追い求めて冷めて
人のせいにはしきれないって。


ビリーヴァ、彼女はキスをしただけ
絡まった糸を千切ってさ。
契を交わした上で
ルール違反をしちゃっただけじゃないか。

ビリーヴァ、彼女は君を知らない
いつの間に側に感じて
悲しくなったのは君の方。
大丈夫、彼女ならこっぴどく叱られて青菜に塩なう。って今風に言えばね。


ビリーヴァ!本能が本物。
本当は煩悩、君もだろ?
ビリーヴァ!信じることをやめるの?
僕は正直者じゃないから、
馬鹿は見ないんだ。


ビリーヴァ、君ってやつはまた
彼女は自分を全部使って
君に笑顔を届けてくれたのに。
ビリーヴァ…お前ってやつはほんとに!


ビリーヴァ!君ってやつはやっぱ
バカな野郎だ!僕と似て。
ビリーヴァ!理想追い求めて冷めて
人のせいにするのなら、
お前には手を振る資格も握る資格もない!
じゃあなビリーヴァ、お前は愚かな子羊だ、僕はただ彼女が好きなだけさ。

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大人

「空気を読め」って言葉が嫌いだ

なんだそれ。

言いたいこと言って
嫌われるんならそれで本望だ