カタカタと風が雨戸を鳴らして
地面に雨粒が打ち付けられて
私に似た秋雨を
一身に受けて
見よう見まねの青春を装った
貴方は笑うでしょう?
そしたら私も笑ってしまうね
なんて青臭い
命短し輝け乙女
乙女の炎はあっという間に燃え尽きる
一瞬の炎の間にもがき輝け
街には五月蝿い女子高生
ネオンが煌めく看板を横目に
暗い路地裏キスするカップルの間をすり抜け
私は貴方に会いに行く
愛されてるとか愛してるとか知らない
けど貴方の吸ってる煙草の匂い
何の銘柄かは教えてくれないけど
私、とっても好きよ。
思ったこと選別して言うのと
思ったこと見境なく言うのと
どっちが大人で、どっちが子供ですか?
「ぼく、こっちなんだ。」
一定の距離をとる望との空気は有り難く心地好かった。
「私はこっちです。
喋らせ過ぎてすみません。次は、私が今日調べていたことでも共有しましょう。」
瑛瑠は望の眼を見る。
「様々な想いを明かしてくれてありがとう、望さん。休み明け、またお話しましょうね。」
望が探りを入れていたとはいえ、こちらからは何も与えていない。それではアンフェアというものだ。
望といることで困るのではないと伝われば良い、そう微笑むと、
「ほんと、そういうところだよ……。」
望は何やらぼそっと呟き、口元を押さえて瑛瑠から目を離す。
「望さん?」
「返事はいらないって言ったけど、」
拗ねるように言った望は
「これからは出し惜しみなくぼくがどれだけ好きかってこと、伝えていくから。」
そう言ったかと思ったら笑って、
「イニシエーション、完遂しようね。」
チャールズが言ってた言葉と重なる。
瑛瑠も微笑み、はい,と頷いた。
過去に戻ってきた。
ここは数年前の世界。
やり直しと言ってもやはり正解が分からない以上
行動を変えてもなかなか正解に辿り着かないもの
で。
けどロマンがあって良いでしょ?
さて・・・・今回で18回目。
正直正解なんかどうでもいい。
どんな可能性を感じられるのかが楽しみだ。
親からは貰えなかった「アイ」
君から貰う「アイ」だって私にはわからないはずなのに
はず、なのに
今では心地よい君からの「アイ」に溺れる
溺れる
溺れる
どうして
そんなこと言うの。
どうして
そんな思わせぶりな態度とるの。
どうして
優しくするの。
どうして
自分の事は話さないの。
どうして
私の話は聞いてくれるの。
どうして
あなたを好きになったんだろう。
秋の
くもに隠れたまま
陽が暮れて白い窓は次第に昏くなる。
つめたい風がふいた
今だけ、
音楽は必要ない
自転車にのって
口笛も鳴らない
長袖をのばして
自転車にのって
バイバイ…
秋めいた風
電車のホームから見える海
いつも退屈な電車の中から見てた何気ない景色を目の前に、私は思わず降りて
その景色にのみこまれてしまった
たまにはいいよね
夜は僕を背負いきれなくて
お昼間の大量生産された"好き"が
軽々しく舞い上がって
僕の肩に重石をのせる
夜は僕を包み込めなくて
お昼間にされすぎた"ハグ"が
今でも嬉しく思えずに
僕の心にのしかかる
たった1gの愛の集合みたいで
「みんなの愛を集めて100gくらいにしてください」
っていわれてるみたいで
でも、こんなにいただいてるんだから
もっと心の広い人になれたら…
なんて、言わなくても
みんな僕を(なぜか)そう認識してる
人なんて所詮人で
信じるか信じないか
信じるか信じるか
信じないか信じないか
ぜんぶ貴方次第
ぜんぶ僕次第
雨が降るもヨシ
晴れるもヨシ
紅く染まるもヨシ
青白くなるもヨシ
明るくなるもヨシ
暗くなるもヨシ
山ができるもヨシ
谷ができるもヨシ
どんな色や形、明るさでもヨシ
それがボクたちだ
馬鹿だったから
振られたときに強がって「別れるときは私が振られると思ってた」なんて言ったのです
それが彼に対してどんなに失礼なことかも気付かずに
馬鹿だったから
彼が別れを切り出した理由を聞けないことだけに執着して自分を省みなかったのです
その間に自分を磨くことだってできたはずなのに
馬鹿だったから
自分がどれだけ大切にされていたのか今になってようやく気付くのです
彼の行動の中には私への思いやりが溢れていたのに
馬鹿だったから
彼が別れを切り出した理由を聞いて泣いてしまうのです
彼がどんなに優しいのかなんて分かりきったことだったのに
馬鹿だから
今でも期待してしまうのです
彼ももしかしたら好きでいてくれているのかもしれないなんて
馬鹿だから
今でも夢見てしまうのです
彼ともう一度付き合って幸せな自分の姿を
仕方がないのです
好きなんだもの