「この夢を踏まえて、質問があるの。答えてくれる?」
「答えられる範囲でなら。」
そう言うと思ったけども。そこははいでいいだろう。
瑛瑠はちょっと笑った。いつも通りだ。
「あまり困らせない質問をするよう善処します。」
共犯者のような微笑みを二人は交わし、瑛瑠が口を開いた。
「ジュリアさんたちのことが聞きたい。彼らは……?」
どうなったのか。生きているのか。
聞きたいのに、途中で切ってしまった。自分の言葉にくらい責任を持たなければならないと思うも、小さな勇気は最悪を想定して掻き消えてしまった。
瑛瑠は陰を落とした。そんな瑛瑠をチャールズは呼ぶ。
「お嬢さま、こっちを向いてください。」
声は柔らかい。
正面に座るチャールズは微笑んでいる。
「私の同級生は、みんな生きて帰ってきましたよ。」
その言葉に安堵する。ただ、引っ掛かりはまだ聞けない。
夢の中ふわりと飛んだんだ
『 現実』ってゆうビルから私飛んだんだ
夢の中なら飛べたんだ
夢の中なら自由になっていいでしょ
この世の中には「普通」が存在する
正しいのか間違ってるのかわからない。
確証もないただただ「普通」
普通とは平均であると思う。
上にも下にも飛び抜けてる奴もいれば「普通」の奴もいる
それを全部足して割る。
いいところなんか考えず。
それが「普通」。
大人が決めた当たり前。
本当に正しいか、なんて疑いもしない
そんな普通にしたがっていいのだろうか。
都合のいい人になっていいのだろうか。
朝起きて学校行って飯食って夜寝る
朝起きて学校行って飯食って夜寝る
毎日はこの繰り返し
だけど、ちょっとした出来事は毎日違う
その出来事に俺らは一喜一憂する
それも含めて日常
この日常を楽しくするかはあなたの行動次第だ。