こんにちは。私です。え、誰かって?ほら、私ですよ。分からないんですか?…仕方ない。少しヒントをあげましょう。
まず、あなたは私のことがある程度好きだと思います。たとえ私のことが好きでなくても、きっと私のことを好いてくれていたことがあると思います。もしかしたら、すごく好きな人もいるかもしれませんが。
次に、あなたは少なからず私のことを嫌っていると思います。もしそうでないなら、あなたは幸せ者です。
あと、あなたは私のことを良く知っています。
しかし、あなたは私の全てを知っているわけではないと思います。
それから、私は、あなたのことも良く知っています。
もちろん、あなたの全てを知っているわけではないのですが。
あとは…あまり思いつきませんね。
あ!最後に1つ。私は、他の誰よりあなたの側にいます。
そろそろ分かりましたか?私です。「あなた」ですよ。私は「あなた自身」です。
君は花だ
魅惑溢れる優艶な花弁
華やかな香り
嫋やかに体をもたげる姿は
君にぴったりだ
また鳥でもある
空を自由に飛び
聞きほれる声で歌い
籠に入れば可愛らしく
或いは風だ
優しく包み込む春風
金糸の織物のような秋風
夏は熱く、冬は冷たく
私を次の季節へと連れていってくれる
そして月だ
幽かに夜闇に揺らめく
朧は艶
満は豊
眺めては僅かに照らす影
花は枯れ
鳥は死に
風は凪ぎ
月は沈む