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おやすみ前の即興詩

隣にいる君の手とオレの手が


触れそうで


触れない


胸がドキドキして今夜は眠れなさそうだ

もし君も胸がときめいて眠れないのならなんて

そんなこと考えるから余計眠れない

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私が見てるの気づいてない…
なんて、ないよね??
よく目が合うんだよな〜
じゃ、ないんだよ!!
あなたの鈍感にもうんざりだから言っちゃうね

私、あなたのこと、だいすきだからね

1

黄昏

お昼が終わって迎えた5時間目
ウトウトてたら君に起こされた
少し笑って「授業中…」と小さな声
夢なのかも分からなかった黄昏時

2

嘘吐きの館

今晩は。こんな辺鄙な所によくいらっしゃいましたね。道中大変だったでしょう。ああ、申し遅れました。私、この館で使用人をしております、サムワンと申します。
さて、この館に来たからには、あなたにもゲームに参加してもらわなくてはいけませんね。あ、逃げようなんて思わない方が宜しいかと。ほら、既に扉は閉まっておりますゆえ。そんなに乱暴に叩いても開きませんよ。
では、ゲームの内容を説明いたします。
このゲームは、嘘吐きが誰かを当てる、という簡単なものです。これから5人の使用人を呼んできます。それぞれが話す内容をヒントに、嘘吐きを当ててください。本当に簡単でしょう?
それでは皆さん、お願いします。
A「よお、お前さん。よく来たな。ゆっくりしていけよ」
B「私達は、この館の使用人の中でも、特に偉い5人なんです」
C「えーっと、俺何て言うんだったっけ?」
D「全く君は馬鹿だな。さて、これからヒントを出すから、僕らの偉さの順番を当ててもらうぜ」
E「まあ、大事なのは誰が嘘吐きかだから、順番は間違えたって構わないよ」
え、誰が嘘吐きかは間違えてはいけないのか、ですって?ええ、そうなんですよ。これを間違えますと、我らの主の力により、簡潔に申しますと、死にます。ああ、だから逃げようとしたって無駄だと言ったでしょう?窓だって割れませんよ。
あ、因みに私達も人間ではないので。ああもう、だから逃げないでくださいってば。分かってて来たんじゃないんですか?
A「ちょっと?」
おっと失礼。どうぞ続けてください。
A「では私から。見ての通り私は年も食っていて経験も豊富なものだから、2番目以上には入っているよ」
B「私は女性だからか、3位以上にはいませんの。本当、男尊女卑って嫌な思想よね」
C「俺、実はこう見えてこの中じゃ3位の実力なんだぜ」
D「僕は4位」
E「お前ら本当のことしか言っていないじゃないか。あ、僕は2位以上にいるよ。」
A「あれ、そういやそうだな」
B「あれま本当」
C「ははは、まさかそんなわけ…」
D「何故黙っ…」
E「だから言ったろ?」
………えー、皆さん、ありがとうございました。さて、誰が嘘吐きか、分かりましたか?分かったらレスに書き込んでください。ああ、いえ、こっちの話です。間違えたら、分かりますね?

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白い息

信号の点滅

赤いマフラー

透き通る肌

冷たい手

どうか消えてなくならないで
僕の隣から
僕の日常から

2

私は貴方のこと
何にも知らない
笑顔の裏に隠した葛藤
溢れた涙の本当の意味
その思いの100万分の1だって
計り知れはしないけど
アガペー的なその愛は
大きく固いはずだから

どうかその優しさで
自分自身を傷つけないで
貴方の手を握る誰かが
私じゃなくとも
誰よりも大きく固い愛を
注いでくれる人でありますように

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恋のキューピット

キューピットは
恋するひとを後押しして成就させるのが役目
僕はキューピット
だから君の恋も成功させなくちゃならない
君のそばにしばらくいて
君が恋を後押しされるのにふさわしいとわかったから
さあ、弓矢を君に放たなくちゃ
そうすれば君はあの人と結ばれる

だめだ
できないや

君のそばにいるうちに
いつのまにか僕が
君に恋してたみたいだ

1

傷口

もう、痛まないように
血を出さないように
永らく開けたままだった傷口を塞いだ

嫌いなものを
見ることも聞くこともなくなった

手術は成功したのに
息が苦しくて
これでいいのだろうか?

1

自販機

かじかむ手で硬貨をつまみ出し
120円の温かさを買った
120円の温かさは
しばし手を温めたが
口をつける頃には
10円の温かさしか残っていなかった

ずっと100円の温かさの
君が恋しい