ぼくの十年間を、きみにあげよう。 手のひらに隠れる小さな電話機から 緑色の「世界」を知った16のぼくに 今のぼくが勝るものなんてなにもない だけど、ぼくは今ここにいて、きみと ことばを交わしていることだけを誇れる よ。いつかきみも、ぼくのことじゃなく きみのことを誇れますように。おやすみ