表示件数
2

おやすみ即興詩。

ぼくの十年間を、きみにあげよう。
手のひらに隠れる小さな電話機から
緑色の「世界」を知った16のぼくに
今のぼくが勝るものなんてなにもない
だけど、ぼくは今ここにいて、きみと
ことばを交わしていることだけを誇れる
よ。いつかきみも、ぼくのことじゃなく
きみのことを誇れますように。おやすみ