息を吸っても、吐いても
顔を顰めても、笑っても
声を届けても、諦めても
あなたを包む世界の速度は
明日も明後日も変わらないから
今日くらいは、踏み出してみて
僕は夢を語れない。
君らに夢を見せられない。
なにかを知ったかのように
未来を語るこの言葉を
投げ捨ててしまいたかった。
いつからだろうか。
それっぽい言葉を並べて
聖人気取りをし始めたのは。
いつだって言葉と裏腹な人生を進む。
生きててよかった、
10年前の僕に胸を張って
そんなこと言えない。
生きててよかった、
これからの未来を背負う人たちに
そんなことも言えない。
曲がり角1つ。
分岐点1つ。
素敵な人生かなんて
他人にしかわからない。
…なんて
「常識なんて薄っぺらいもんでさ
ホットケーキを作る時のように
色んな人の思考を混ぜ込んで
平たくしたものでしょ
常識なんて 常識なんて
自由でいいじゃん」
そうだよ 平べったいよ
大して美味しくもないホットケーキ
だけど君だって食べてるよ?
ニコニコして、食べてるじゃん何を今更
私だって君だって
本当の常識なんて知らないし
本当の自由だって知らないじゃん
何偉そうに言ってんの
私は思うの
誰かを傷つけたくない
そんな簡単な気持ちが常識になるって
君は覆うの 嘘のベールを
自分勝手で盲目でもう何が正しいのかも
わかってなさそうな顔で
簡単に決めつけて君は笑ってる
そんな君の言葉 もう見飽きたよ
みんななんでそんなに自分勝手なの
なんでそんなに盲目になれるの
僕は怖い
君の頭の中は
麻薬でも詰まってんの??
薬が効いて酔ってますか?
それともなんですかもう何も考えたくない
あぁそうですかそれはおめでたくてなにより。