ピンクのリボンで飾りつけ
不揃い歪なチョコレイト
2月14日の魔法のせいにして
君に本音を教えてあげる
私の気持ちを覗かせてあげる
だから、受け取って?
返事なんて期待しない
ちょっとした気の迷いだから。
私は小1から小6まで片想いし続けた男の子がいた。
その子に初めてチョコをあげた時は、すっごくドキドキしていた。
家まで行って、手づくりしたチョコを渡した。
それが6年間続いた。
とことん一途な恋だったなあ…
その時は男の子にあげるのも楽しかったなあ…
でもその恋は一瞬にして打ち切られた。
ある日友達に言われた。
「サキちゃん、まだあいつのこと好きなん?」
「う、うん…そうだけど」
「あいつさ、サキちゃんからもらったチョコ食べてないんだって。しかも、1年の時に手紙あげたよな?」
その続きは聞きたくなかった。
だけど聞かずにはいられなかった。
「その手紙、あいつ、燃やしたらしいで」
聞いた時はショックだった。
中学生になって、未練は無くなった。
新しい恋だってしたしね。
私のちょっぴり苦い失恋話でした。
きみがきみ自身を
愛せることができるようになる
いつかくるその日まで
ぼくは隣にいてあげるから
そのかわいい小指で約束してよ
きみはきみ自身の声に
もう一度耳をそばだてて
ぼくのだいすきなきみを
きみ自身で閉じ込めないで
そのかわいい小指で約束してよ
ぼくのだいすきなきみという人を
これ以上傷付けないで
バレンタインが近づいていたある日。
普段は2人で話すことなんてなかった彼氏に突然呼び出された。
なにかと思えば、
彼氏「俺、今年はバレンタインチョコいらんから。」
私 「は?」
彼氏「だってホワイトデーのお返しとかめんどくさいもん。だから今年はいらん。」
いや、それでも彼氏かよあんた!彼女からのチョコレートぐらい喜んでもらっとけよ!
しかもお返しってたって100個も200個も準備しなあかんわけじゃあるまいし。
ってかチョコレートもらえる前提かよ!
付き合ってるのに言われるがままにあげないのはさすがにまずいと思って結局あげた。
でもなんか腹たった。
「それは、あの女の子から魔力が感じられたということですか?」
瑛瑠の問いに、英人は眉をひそめる。
「あれを魔力と言っていいのかがわからないんだが……。」
なんと歯切れの悪いことだろう。
悩ましげな表情の英人を横から眺めていて、まぁでも,と明るく切り出す。
「また会えると思いますよ。子どもひとりでいるということは、ここらへんに住んでいるのではないでしょうか。
名前も、アカネちゃんというようですし。」
こうは言いつつ、瑛瑠も違和感を覚えていた。彼女の落とし物を、どこかで見た気はするのだ。
「……進展があれば、だな。」
「ですね。」
ふたりはこれ以上の思考を止めた。溢れ出る仮説に嫌気が差し、また元の歩調に戻る。
そして、瑛瑠は口を開いた。
「英人さん、言葉は守備範囲内ですか?」
「まぁ。……なぜ?」
「アカネって、どういう意味ですか?」
バレンタインに
渡すもの……マカロン
お返し………りんごのキャンディ
だと意味的にロマンチックなので誰かこれで詩を作ってください。
(自分で作ろうとしたのですが、坐禅組の限界でした)
死神ガ言ッタ。
「人ガ死ヌノハ嫌イダヨ。」
何故殺すの?
稲ヲ刈リ取ルノハ当然ダロ?
珍しく積もった雪の中 震えながら待ってたんだ
君が部活終わるのを。
面と向かって 想いを伝えようと思ったのは
あの日が初めてだったな。
そして思い返せば それ以降も未だに無いな。
別に付き合おうとか そういうんじゃなくて
ただ、知っててほしかった。
君のことをそうやって想う人間も
いるんだぞって。
それで少しでも 温かい気持ちにできたなら
それでよかった。
でもね、ちょっとは 期待してたんだ。
同じ気持ちが 返ってこないかなって。
淡い期待は 儚く散ってしまったけれど
それでも君は優しくて
僕に後悔はさせなかったね。
あれから1年が経って
今年はどうしようかって悩んだよ。
好きの気持ちは消えないままに
報われることがないのは もう分かってるから。
だから今年は3文字分
少しだけ文字を増やして 誤魔化した。
普段の笑顔に色んな想い
全部ひっくるめて 「ありがとう」って。
お母さんがあなたを呼びました。
可愛くない格好で家を出た私は今までにないくらい真っ赤でした。
余った物のフリをして渡したとき
あなたは「ありがとう」と言いました。
言葉を交わすのは2年ぶり
お互いに避けていたのです。
でもそれだけ
何も起こらず1か月後
何も渡されずに恋は終わりを告げたのです。
何でもないフリが後3か月続きました。
あれ以来話していない彼に最近彼女ができたと聞きました。