蝶結びにしたならば、
その蝶はもう逃げられない
固結びにしたならば、
解くのはきっと至難の業
結び目はぎゅっと固くても
君の心はまだふわり
誰のものでもないとして
赤い糸なら、いいのにね
ポニーテールをほどいて
シューズは脱ぎ
さよならと呟いて
私は今
形のない明日へと飛び立つ
2階の教室から靴箱に向かう
途中の階段の踊り場にて
少し一休みという体で佇んでみた
そしたら君が降りてきて
「帰らないの?」
なんて言うから
「少し休憩してただけ」
と返してみた
ほんとは君を待ってた、なんて
言えないでしょう?
そんなことなんて知らない君と、
内心緊張してた私
そんな2人は帰り際、
楽しげに話しながら、階段を降りていった
昨日の夕日を憶えていない。
だのに今日も立ち止まった。
何度も記憶を塗り重ねて、
新しくも旧い夕焼けを、
そうと知らずにいつも眺める。
翌日からの学校生活は、再び平穏を取り戻す。とりたてて早急な案件もない。
瑛瑠は、図書室生活を再開させることにした。
だいぶ前に放置されていた狐について、やっと調べられる。
そう思ったのだけれど。
「……ない。」
以前読んでいた本がないのだ。なんとなく誰も借りないだろうと高をくくっていたらこれである。
よりによってなぜあの本が,と思いながら、念のため司書さんへいつ読めるか聞くためにカウンターへ向かう。
すると、既に先客がいて、なおかつその先客が瑛瑠の探していた本を借りようとしている。
「待って、それ!」
タイムマシンがあるのなら、それに乗ることを許されたなら、わたしは行ってみたい。
君といるとキャラメルがすっごく美味しく感じるんだ。
でも、
「好きです」
あの日から君のことを意識しすぎてキャラメルの味がしないじゃん。
キャラメル、、、、、一緒にいると安心できる
わからないね
君が私をどうしたいかなんて
心の中が全然読めないよ
君は私を好きなの?
それとも馬鹿にしてるの?
私は全然君のことなんて好きじゃないけど
「好きな男の子いるの?」
それだけが
なんか
わからない