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ちいちゃなむすめのおまもり言葉

きみがあんまり激しく泣くから
僕はその涙をとめようと、言ってみたんだ。

「ねえ、知ってるかい?涙が流れたあとの笑顔がさいたほっぺには、雨上がりの晴れた空みたいに虹がかかるんだよ。おおきなおおきな虹がかかるんだよ。だから、ねえ、泣きやみなよ。」

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迷路

幸せは追っても追っても見えない
今見えてるものが本当の幸せなのか
誰も分からない
そもそも幸せがあるのかも分からない
僕らが幸せという名で呼んでいるに過ぎない事なのかもしれない

日々は巡って巡って
同じ形の中に全く違うものが詰まった日が次々とやってくる
あの日覚えていた物は
ただ生きてるだけでは
いつか記憶の彼方に埋もれてしまう

永遠とさえ思える時の流れの中気づいた頃には僕らの隣には終わりが座っている
当然のような顔をして僕らの時間を命をさらってしまう

長く短い時間の中で僕たちが真に残せる記憶はいくつあるのだろう
僕たちが真に人の心に記憶に刻めるものはいくつあるのだろう

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優しくそっと

抱きしめるように
触れていれたなら
今の僕もあなたも
いなかったのに

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平和な感じ

A「これ以上私に近づくな!」
B「お、落ち着け!落ち着いて手に持っているプラスチックのバットとエアガンとピコピコハンマーと移植ごてとガチャポンのカプセルとソフトボールをゆっくりと下に置くんだ!」
A「ええい五月蝿い!」
C「お前ら何やってんの?つーかAどんだけ物持ってんの。」

実に平和だな。

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検索履歴のブリキの少女

赤信号の照らす横顔
渡りたいなら踏み出さなきゃ
タイミングって大切ですね
次の島に行きたいなら
泳がなきゃいけない 泳がなきゃ行けない
浅瀬でぴちゃぴちゃしてもいられない
どうせ渡るなら海峡を渡れ

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言葉のたまり場

窓ガラスに映った黒目の向こうには
夜の街が広がっていた。
雨宿りもできない空の下で
人生ゲームに1回休みも振り出しも無い
羊水臭いところから始まる
喜怒哀楽の電気信号
「単に優しいだけかもね」
なんで僕だけに言うんだろう
みんなもなればいいじゃない
優しくすればいいじゃない
羨んでても憧れてても
中身は黒ずむ一方で
湧いてくるのが悪いなら
吐く言葉も汚らしい
室外機みたいな人生は
いつかは報われるんだろうか

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誰かへ

想いは風化しない
たとえどれだけ離れていても