誰があなたを否定できるだろうか。
誰があなたを肯定出来るだろうか。
それは誰でもない、あなた自身だ。
夏と秋のあいだの夜には懐かしいさわやかさがあるよね、後悔と実らなかった夢の匂いがするよね、振り返らない後ろ姿が揺れてぼうっと光るよね、
こっそり目を開く あなた見つめる
こっそり目を逸らす あなた目が合いかけて
ごっそり持ってかれた あたしの心は
すっかりあなたのもの 返さなくていいよ
桜木ノアが抱えてきたもの全て聞きたいと、聞きたいというよりは外に出してほしいと思ったのだが、桜木は戸惑ってしまった。
「えっ……と、正直なことって言われても、よくわからないかな」
「……何もお前は嘘ついてきたわけじゃねーだろ。他にも何か、隠してきたことがあるんじゃねーかと思ってさ」
「隠してきたこと、か」
心当たりがあったのだろう。桜木は俺から目を逸らし、一呼吸の間の後に言った。
「みんなのことが、羨ましい」
そこからは、堰を切ったように言葉が溢れ出した。
「みんなさ、朝起きて、学校行って、帰ったら、めんどくせーなーなんて言いながら宿題したり……とかさ。そんな何気ないことを、何気ないものとして出来るのが、すごく羨ましい」
その意味を、完全に理解することはきっとできていなかった。だってそれは、桜木も当たり前にやっていることだと思ったから。
こんなに好きなのに
あなたにこの気持ちは届かなくて
届いてほしいって思うけど
届いたらあなたを困らせてしまう
この気持ちは届いていると思うけど
あなたはきっと気づかないふりをしてる
その方がいいんだけど
少し虚しくて胸が苦しい
好きじゃない演技をしてるけど
その仮面が外れそうになってる
でも外したらお互い困る
本当に好きなのに
周りに相談しても
冷やかされる、からかわれる、笑われる
私の弱味にされる
そんなに先生のこと好きになっちゃダメ?
そんなに悪いことなの?
何で先生と生徒は恋愛しちゃダメなの?
私、息がつまりそう
まぁ私は外見も中身もブスだから
どっちにしろ叶わないんだけどね、
生きるって苦しいことしかないね。。。
始めて逢った時からずっと
泣いて笑って一緒に過ごした
失敗しちゃった時だって
頑張れって励ましあった
仕方ないってわかってる
大切にできなかったから
今でも後悔してるんだ
欲張らなければよかったなって