寒い冬の日、
君から話しかけてくれたことを
思い出す度不思議に思う
冷たくなった君を見る時、
君と出会ったことを後悔した
元々好きじゃなかったけど、
そんな君に出会いたくなかった
ぽつりと降った涙の雨玉
君がつまんだ小さな飴玉
私の舌が転がして
ますます小さくなってく飴玉
雨玉ぽつぽつ 飴玉ころころ
あまーいあまい
「どうしてお婆さんの目はそんなに大きいの?」
「それはお前のことをよく見るためさ」
「どうしてお婆さんの耳はそんなに大きいの?」
「それはお前の声をよく聞くためさ」
「どうしてお婆さんの耳はそんなに毛深いの?」
「老人の髭が長いのと同じ理屈さ」
「どうしてお婆さんの耳はそんなに尖っているの?」
「森に住んでるからさ。鹿やキツネや他の森の動物たちは耳が尖ってるだろう?」
「どうしてお婆さんの耳は」
「そろそろ耳から離れよう!?』
耳障りな声が響く教室の中で、
せめて私の周りだけでも空気を変えようと
大きく息を吸った。
名前を呼ばれた。また、間違えられた。もういい加減私の名前、覚えてほしいもんだ。
誰も見ていないのはわかってるけどついピンっと背を伸ばして表彰台に登る気分で歩いていく。紙を受け取り、くるっと周ってもと来た道を戻る。
あの子と目があった。クシャッっと目を合わせて笑ったあの子。
もう、テストの点数、何てどうでもいいや。他の人なんてどうでもいいや。
世界は色で溢れてる
その色がモノクロに変わる時
それは
君が君である事を終える時だと
攻撃性の心理として、支配欲求やら劣等感の表れやらの説明がよくされるが、それ以前に、常に人を攻撃しているような人間は、人がへこむ姿を見るのが趣味、または趣味に合っているから攻撃するのである。要するに攻撃とは、変態趣味に則ったものなのだ。あなたが同じように変態でないのなら、本気で相手にしてはいけない。
空を眺める人が言った
誰もこの世界に存在出来ないのだ、と
風を受ける人が笑った
あなたの生き方も悪くはないわね、と
これはみんなが忘れてしまった
僕らの人生(ものがたり)