『好きです。』
そんなこと言ってはいけない
先輩はあの先輩がすきだから
知ってますよ
そんなのとっくに出会った日から知ってます
私は知ってるのに、先輩は私の気持ちなんて知らない
でも、気づかなくていいんです
だから、せめて
せめて先輩の1番仲の良い後輩になりたいです
あなたの1番近くであなたの笑顔を見たいけど
あの先輩に1番近くで魅せてください
大好きだけど、大好きだから
私の側にいるのはダメです
大胆に行動なんてできません、しませんよ
あなたが1番大切だから
あなたが愛す人になりたかった
段々冷えてしまうのを知ってて
寒暖差まで開くのも知ってて
フユ 笑う 君の変な笑い声
フユ また 聴きたくなるなんてね
届かないから バレないはずだ
どれだけ恥を晒そうと
凍らせて割ってしまえばいい
届かないフユ
段々消えてしまうのを知ってて
唖然として黙って待ってて
フユ 変わる 景色の中で何故か
フユ 倣う また真似して恋する
あたしなんてさ 見えないはずだ
どれだけ見つめていようと
氷のマジックミラーが
そびえたってるフユ
フユ 嗤う ひとたち
フユ 叶う ゆめたち
フユ 浅く まどろみ
フユ わたし さみしげ
あたしなんてさ 見えないはずだ
どれだけ熱をあげようと
とけない謎と氷だけ
届かないフユ
届かないforYou
さよならは聞きたくないって
塞いだ冷たくなった耳
冷たい冬の風が彼をさらって行く
昨日まで重なり合ってた毎日は
明日からそれぞれの毎日になるのね
バイバイの後にまたねって付けてよなんて
しつこすぎるよね
商店街の人混みに消えて行くあなたを必死に目で追いかけてた
遠ざかるあなたが段々濡れて見えるのは私のせいじゃないって心に叫びながら
私は私の明日へ帰っていく
偶然、同じ年に生まれて
偶然、同じ日に同じ学校に入学して
偶然、同じ路線の電車で
偶然、読む本の趣味が一緒で
偶然、本の貸し借りをするためにLINEを繋げて
偶然、貴方のことを好きになった
偶然?貴方のことを好きになったのは偶然?
偶然は故意に恋へと落とし込む
街の喧騒から逃げ出して
ふたり海辺に出たの
揺れるヨットも磯の香りも
ぜんぶ吸い込んだ
あなたの肩にあごを乗せ
青いネオンを読んだ
ア・サ・ヒ・ビ・ー・ル
その文字が灯いては消えた…
初めてのハグは Tower Side
静かな静かな Tower Side
あんまり高くないのが
ちょうどいいのよ 私たちには
小柄なあなたの温もり
ずっと感じてたい
けれどあのネオンみたいに
それはいつか消えるもの
初めてのハグは Tower Side
つめたい海風 Tower Side
いちばん大事なのは
夜に溶け込む事よ タワーみたいに
ア・サ・ヒ・ビ・ー・ル
その文字が灯いては消えた…
わたし、かわいくなるわ。
今日決心したの。
「女の子は恋をすると可愛くなる」って聞くけど
それって好きなひとのためにかわいくなろうとするからでしょう?
だから、わたしもかわいくなるわ。
体重をおとして細くなって、
肌をきれいにして、
髪型も研究して、
服もおしゃれにして、
化粧だって挑戦してみるわ。
次会いに行ったときにあなたの目にとまるように
うんとかわいくなってやるわ。
強がらないから 怖がらないし
冷めた態度は 柄じゃないし
張り合いないのが 物足りないなら
この際一切合切ぜんぶを
置き去りにして まわってしまおうかな
そう言ったって 変わってしまうのが
なんかこわい 冷たい雨を避けて
高架下に逃げ込んだ
頭のうえでだれかが
また線路を歩いてるようだ