あなたの肩に寄りかかっても、
手に触れて合わせて、握っても、
ゆるされるんでしょう?
冬ってすてきかもしれない。寒いけどね。
何者でもなかった
誰でも無かった
僕 君 あなた 私
今日この籠から飛び立ちます
空が群青色に染まったこの日が
さよなら またどこかで を言う日
一生をかけて出会うはずだった人たちと
こんなにも短い間で会ってしまえて
なんて幸運なんだろ
さよなら またどこかで
笑顔で 皆んなに伝えて 飛び立ちます
またどこかで
表面張力の壊れる瞬間
眦に溜まった水滴がひとつ
頬を伝って枕に落ちる
ランプの色は滲んで溶け落ちて
知らない色は窓の外
夢のなかさえ上手くいかない
目の前の貴方よりずっとずっと
ワントーン彩度の低い世界
あと1時間
目覚ましが鳴った時にはもう
全部忘れてしまうのかしら
少し湿気た上睫毛
微睡む意識は揺蕩って
立方体の空間に
鳴り響くのは秒針の音
どんなに悲しい夢だって
どんなに酷い悪夢でも
何もひとつも忘れたくないの
獏にだってあげないわ
君のいない世界で
私が笑ったとすれば
それは君を思い出した時
ただそれだけだ
色んな事がわからなくなる。学校はこう。で、
仕事は、こうで大人になるにつれてこう成って
普通はこう考える物で。とか、常識はこれで。…
やっぱ人の事知りたい。全部教えてくれる人って
居ないもんな…。おもしろそう。
そうやって花言葉をナメていると痛い目見るぞ
なんてオレンジ色の薔薇のような君に言われたい
101本の花束を持ちながら
赤い菊のような顔で
人の激情を感じたい。激しい感情のぶつかり合いの
様な…。自分がいつもの感じで居られない様な。
そしたら何かが変わるかも知れないから。自分の…
我慢して好きも愛してるも
言わないでただ寄り添おうなんて
私は決めたのに
そんなことも知らないあなたに
言ってやりたいなんて思った
ばーーーーーーかっ
枯れたコスモスに
降り積もる雪
甘ったるいココアと
酸味の強い蜜柑
赤いマフラーと
コーンポタージュ
ひまわりの麦わら帽子に
落としたオレンジの果汁
こたつの中で
隠れる弟たち
降りしきる雪と
蜜柑の緑の葉
雪うさぎは
真っ赤な目を輝かせ
冬の空を見る
そんな毎日。
完璧じゃなくてごめんなさい。でも、完璧じゃない人間にしか世界を変えられないなら、世界は変わるのか?と。