Q「誕生日が四年に一度しか来ません」
A「安心しろ。どちらにしろお前の年齢が変わるのは2月28日だ」
遠くにつらなる山々も
ぼやけて見える そんな午後
涙目ですれ違ってく
花束や筒を持った人たち
忘れ物 思い出したように
ふと振り返った あの人
どうしてそんなに早歩きで
未来へと向かってゆくの
最後のブレザーが春霞みに
ぼやけてくのがみえた
地味だった私となんて
交わした言葉はア行だけ
目が合えばそらしていたね
目の前がにじんでくのは
春霞みのせいじゃない
いつかこの想い出もぼやけて
他の色と同じになるまで
どうしてそんなに早歩きで
未来へと向かってゆくの
最後のブレザーが春霞みに
ぼやけてくのがみえた
どうやら僕は卒業したらしく
もう制服は着なくて済むらしい
そろそろ社会人生が始まるが
あっちもあっちでよく分からない障害物が多そうだ
さてさて
どうしよっか
まだまだ暑い昼下がり
シャワー浴びてたらあなたがわたしを呼ぶ声がしたの
「今シャワーしてるから待って」
そんな意味のことを言って通じたのかはわからない
いそいでシャワー終わらせて
超特急で体をふいて髪をかわかして
服はちょっとなやんできめて
あなたがいるはずのところには
もうあなたはいなかった
本音のところは
誰も知らない わからない
みんな嘘をついて 騙しあって
愛想笑いを振りかざしながら
今日も必死に生きてる
笑顔の仮面は楽しいですか?
こんなおかしな物語の設定に
大海の中に取り残された自分に
季節外れの雨に
腹を立てる自分は何者か
何が真実で何が偽装か
自分には解らない
でも確かな真実が1つあって
それは今 生きているということ
自分がどんなに嫌いでも
呼吸は止まらない
苦しくてもいつか報われる日が来ますようにと
今日も小さな一歩を踏み出す
ふと来た道を振り返ると
自分が生きているという証が たくさん落ちていた