貴方の笑顔が傷ついた誰かの心を癒す。
貴方の涙が誰かの心に花を咲かせる。
貴方の言葉が誰かの心を救う。
貴方がうまれてくれたおかげで
この世界に生きる意味を見つけられる。
貴方のおかげで幸せになれた人がいる。
だけど、
貴方を救うのは誰?
昔 ママから教わった
特製スープを作りましょう
彼を愛してくれる人に
美味しいスープを作りましょう
誰かのことを想って
野菜をたくさん刻みましょう
細かく 細かく 細かくね
煮込んでしまえば形もなくなる
形のない愛さえも
今ごろ鍋の底で苦しんでる
あなたが見えるわ
昔 ママから教わった
レシピには続きがあるの
彼を愛してくれる人に
美味しいスープを届けましょう
わけを尋ねられたら
"作りすぎちゃった"と云って
笑顔で 笑顔で 笑顔でね
真っ赤なミネストローネは
遅い帰りを待つとき
真っ白なクラムチャウダーは
私 独りになったとき
午後の小さな光
オレンジ色の世界を泳ぐ僕の目は今日も
夢で見た空の城を探している
とても大きくだけど空を支配するにはまるで及ばないその城を
僕はいつまでも追いかけてる
いい歳こいてなんてよく言われるが どうだっていい
僕だけの夢の世界で
何にも縛られず世界を駆ける 自由の象徴のような
そんな何かに出会いたい
さあ、これからどうしようか
そっと、錆びた煙突をなでる
チョコレート工場の屋根の上
孤独の翼に身をつつみ
カカオの香りを楽しみながら
月夜に白い息を吐く
ずっと昔に約束した
たった一つの指切りは
今も心に傷をつくる
さあ、次はどこへ向かおうか
錆びた煙突にキスをして
また会おうねってまた指切り
小指は出してくれなかったけど
そっとリボンをかけてやった
約束はきっと守れない
でも まあいいやと微笑んだ
そのリボンはまだ切れもせず
風になびいて空を舞う
そんなことは夢にも思わず
彼は旅を続けている