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小悪魔レディ

真っ赤な薔薇を差し出して
君は不敵に笑うのさ

敵わないなと伝えると
小首をかしげ、微笑んだ

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もうそうしちゅえーしょん

こんな冴えない日々には
君のこと妄想してる

ほおが熱を帯びるほど
君のしぐさに心惹かれる
・・でも
君が私のほおに触れても
温かくないし、感触はない。
みえない・・・透明な君の手

また会えたなら、
君に、強く、熱く
抱きしめてもらうんだ!

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君はどんどんお兄さんになっていくのに
私はいつまでも16歳の幼いままだ

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爪切り

親指はさっきの店員で
人差し指はとなりの席のあいつで
中指はお母さん
薬指はテレビの向こうの政治家で
小指は、
思いつかないから君でいいや
だからなんとなく切らないであげよう

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懐かしい匂い

夕方に窓を開ける。懐かしい匂いがした
たまに嗅ぐあの匂い 暖かくて香ばしい
そんな匂い そんな匂いを感じて昔を思い出した
今日の午後

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田舎の蛙は騒がしい

午後19時、いつの間にか外暗い。外からは
蛙の声が聴こえてきたよ。少し前まで雪が
降っていたのにもう夏が来た。
雪が恋しい様な去って嬉しい様な。そんな心境

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目の奥は海のように広く
深く暗い色をしていた
どんな瞬間も
君が見ていた世界は
ただ1人のものだった
さて
僕達はいつ追いつけるのかな

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解体のメロディー

遠くの空が黒いのを見て
これから雨がふるよと自慢気な君
あそこのビルが低くなって
夕方が空を取り戻した
反響する金属音
自慢気な君は目を細めて

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水の色

雨しかふらないこの国の
とくべつひどい雨の日に
くるったようにおどりましょう

貴女のまっかなくちびるが
むらさきに変わってしまわぬうちに
ばかみたいにうたいましょう

めったにないほどどしゃぶりの
痛いくらいの雨のなか
なんどもなんどもキスしましょう

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し あ わ せ

まだ見えない幸せを追い求めるよりも

目の前の幸せに気づく方が効率的だと思う

そんなことを思うのは

何か目の前の幸せを失ったから。

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もう限界だよ。僕らが。

しょうがない。
そんなんで納得させられて。

たまんないよ。こっちは。


そっちはいいよね。好きなようにできるんだから。

子供に反論されたって「大人の事情」っていう言葉で逃げれるし。

親は「しょうがない」って同情するし。



じゃあ僕らは?

僕らの意見は大人の耳に届いてないの?



そんなのごめんだ。

好き勝手に操られるのはもううんざり。


この世界は大人だけのものじゃない。




みんなそう思わないか?

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がんばれじゃなくてがんばったねって言ってほしい

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どうでもいいから

ぼくの好きなうたなんてどうでもいいから
きみの好きなうたを歌いたい
なんて言いながら 今日もぼくは
ぼくのうたを歌ってる

派手なドレスもないのに 踊るきみをみたとき
その瞬間に 弾けてたんだ
その瞬間に 始まってたんだ

ぼくの好きなうたなんてどうでもいいから
きみの好きなうたを歌いたいぼくは
派手なドレスもないのに きみが踊るのにあわせて
きみの好きなうた 歌いたい 歌いたい

派手なドレスもないのに
立派なギターもないのに
昨日も明日もないのに
朝も真夜中もないのに

ぼくの好きなうたなんてどうだっていいのさ
だからきみの好きなうた 教えてよ

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矢命

汚い心分厚い雲隠し オレンジ投げつける
立ち上る霧に 彼等の姿は消え去り
自分の心は行方不明 透明人間の成れの果て
石を投げつけられ 明日なんて無くていい人生
誰の為に呼吸をとめないのだ? 滑り堕ちる未来
後悔という足跡を辿り 何時ぞや見た夢物語
睡魔に負け出逢うは 幸せ夢未来
叶わないのに望んでしまうのは君と出会ったせい
消しゴムで消せる様な人生に憧れ イカロスの羽を嘲笑う
いつだって僕らは他人事のふり

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上を向いたら

上を向いたらそこにあるのは空だけだ
なのになんでみんな上をむきたがる?

上を向いたら首が痛くなるだけだ
下を向けば綺麗な花を見つけられるのに

上を向いたら涙を隠せるけど
上を向いたら誰かの笑顔が見れないよ