同じクラスになった頃の願いは
「あの男の子と話したい」
彼と話せるようになったら
「彼のことを知りたい」
仲良くなったら
「彼と付き合いたい」
振られてしまえば
「友達として仲良くしたい」
運が良ければ
「彼の方から告白してほしい」
願いはだんだんエスカレートして
欲の塊と化す
私にとって君は
唯一心の内を話せる人で
私を信用してくれた人で
たった一人の心友。
君にとって私は
何十人何百人のうちの一人で
友達。
途切れ.. 途切れ.. の言葉
繋ぎ止めても
もう繋ぎ止められない
あなたの心
電話を切ったの
最初から分かってたこと
いつか終わること
でもお別れとなると
涙が出るわ
皮肉なものね
机の上には バカみたいに
はしゃぐ2人 グッと睨んで
そっと伏せた フォトグラフ
楽しかった想い出だけ
思い出せるのよ
あの日の冷たい声も
笑顔にぜんぶ
消されてしまう
まだときどき 胸が痛むわ
懐かしさとは ほど遠いから
今は見れない フォトグラフ
想い出と共に この写真も
セピア色に 褪せてゆくまで
しまっておくわ フォトグラフ
あなたの夢 ついに叶って
いつか笑って しゃべれる頃
そっと飾るの フォトグラフ
どんな時が 2人を過ぎても
優しい面影と フレームの色
変わらないでね フォトグラフ
カルトナージュの箱
なかに秘密の指輪
愛の欠片拾うと 冷たくて離した
サボテンの花言葉
秘めてばかりも 良くないのよ
話の欠片たぐって 悲しい結末に
たどり着いた ここは砂漠の丘の上
さぼりすぎた恋はやがて暗く萎むのね
カルトのような恋
愛の欠片 頬張ったら 空の皿が割れた
たどり着いたはずが 砂漠の丘の上
転げ落ちて笑う 恋は冷たい月の中
たどり着かないまま 今も丘の上
さぼりすぎたんだわ きっと そうよ
さようなら 次の夜
好きな人が苦しんでる。そんなときにどうやって寄り添えばいいんだろう…
ただ当たり前のような事を言ったに過ぎない。
それだけしか言えない自分がバカらしい。
好きならもっと支えてあげる事ができるハズなのに…
「語彙力がない」それだけでは片付けれない
自分が支えれなかっただけで、その人を失うかもしれない…
自分には好きな人の苦しみ、思いはわからない
だから寄り添うことも支えることもできない
悔いがないように…
バカ言ってる。悔いとかの問題じゃない
自分がどうこうじゃなくて相手の先がかかってるかもしれない。
なのに、なのに…どうすることもできない
自分が体験したときどんな思いをするのだろう…
相手はそれを乗り切っている。
生半可な答えでいいのだろうか…
予想より長かった
空には虹がかかる 僕は今日を1人歩く
何気なく寂しく歩くならあの虹の上がいい
そう思った
どんなに雲に覆われた暗い時間があっても
光と共に瞬間で空を彩る
誰かあそこを歩いているのだろうか
誰か歩いたことがあるのだろうか
そう思いながら手を振ってみる
忘れることの出来る時間はとても大切だ
僕達の記憶は積み重なる
だからこそ無視できる時間が欲しくなる
積み上げられない苦しみがあるように
積み上げる苦しみが存在する
あの虹のように 光と共に瞬間で空を駆けてみたい
しがらみもなにもかもを振りほどいて
僕は駆けてみたかった
きっと叶わない一生夢のままの夢
「あなたが私を殺してね」
そうして僕は1人の人間の人生の終焉を託された
「もうすぐ私のアイデンティティが死んでしまう」
「だから あなたのその執着を敬愛に昇華させて
私を殺して欲しい」
yesなんて答えを出したつもりはなかった
それでも、なぜだろうか
今、君は僕の膝の上で幸せそうな顔して死んでいる
君対して僕は執着ではなく敬愛を持っていたかった、のだろうか
言えない 口をつぐむのは
今日で何回目?
「何でもないです」「忘れちゃいました」
嘘ばっかりなのに
聞けない あと一歩なのに
遠慮して 遠慮している日々
ポツリポツリ落ちてきて
世界はあっという間にグレーになった
世界が雨で霞んでいる
磨り硝子越しに見ているみたい
傘の色が、車の色が目に眩しくて
私は玄関で立ち尽くす
耳に突っ込んだイヤホンは
ラジオを流すスマホに繋がっていて
耳元で少しノイズの混じった声が
囁いてくる
空を見上げる
空が泣いている