今日、会えたね
隣のクラスの君に
しばらく見ないうちに背がぐんぐん伸びた君
教室に一人で、学級委員の仕事してた
優しさは変わらないんだね
ほっとした私がいたよ
君がどこまでも変わってしまいそうで
背も声も顔も性格も
全部変わってしまったらどうしようと
何故か不安になったんだ
きっと君は知らないけど
私は、いつもの君が好き
みんなに囲まれて、ニコニコと笑う
幸せそうな君が好き
変わってしまったら
今の君が変わってしまうのなら
私の気持ちも無くなると思うんだ
君が変われば
私の気持ちはもちろん
みんなの気持ちだって
か わ る
雨が降る商店街
傘をさして歩く
黒いレインコートの
ボタンをきっちりしめて
時折やってくる
つむじ風に首すくめ
傘をさして歩く。
雨が降る夕焼け空
傘をさして歩く
黄色いながぐつは
まだ少し大きくて
時折瞬かせる
大きな瞳に夢を詰め
傘をさして歩く。
雨が降る丑三つ時
傘もささずに歩く
紅いバッグだけが
やけに目立っていて
時折聞こえるのは
犬の遠吠えだけで
傘もささずに歩く。
雨が降っている。
「思いの丈」なんて言葉があるせいで
気持ちが背伸びをしてしまう
等身大がわからなくなる
「誰よりもすき、僕のほうがすき。」
曇った目のまま真っ直ぐきみが言ってくれるから
「ありがとう」と、言葉では返すけれど
ひとを基準とした好感度のはなしよりも
ゆらがない愛の告白が聴きたかったな
「きみがすき」って聴きたかったな
学校が始まったらまたあいつに会わなきゃなんない。
あいつの話を聞かなきゃなんない。
時間が余ったらなんであいつの話の時間になるの?
偉い人だから?
将来の年収がこれだけ違うとか大事なのは分かってるよ…
分かってるけど…
まだ私は子供だからこんなことが言えるんだよね。
でも、私の大好きな人たちをばかにしたように喋るのは
やめてくれ。
当事者が居なけりゃいいとおもってるのか、
私は心が痛くて、グサグサ刺さって、言い返したいのに
できなくて。
そこだけ。そこだけでいいから止めてください…!!